【化物語（バケモノガタリ）】第35話（035）を読んだので、最新話のネタバレあらすじや感想・考察をまとめてみました。
※週刊少年マガジンで掲載中の「化物語/西尾維新」の最新話についてのネタバレです。
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【化物語（バケモノガタリ）】第35話（035）のネタバレあらすじ
神原は試しに些細な望みにしておいてよかったと、安堵したと言います。
「私の本当の願いは……二つ目だったから……」
それを聞いた阿良々木には、その二つ目がどんな願いなのかわかるような気がしました。
幼い子供が両親を亡くしたのなら、それに関係することに決まっているからです。
阿良々木が想像した願いの結果は、ゾンビ映画でした。
きっとこうなっていたのだろうと思いましたが、阿良々木は空気を読んで口を噤みます。
しかし怪異に襲われた同級生たちも、運よく大事に至らなかっただけで、命を落としていてもおかしくはなかったと言う神原に、対峙したことのある阿良々木は、むしろあの怪異に襲われて死ななかったことに違和感を覚えていました。
神原は猿の手に以前よりも厳重な封をしたうえで、押入れの奥深くにしまいこんだそうです。
ですが当然、それで話が終わるはずもありません。
今度は別の5人組のグループに編入させられた神原は絶望し、必死に走ります。
毎日毎日、繰る日も繰る日も走って走りまくり、足が早くなるように努力しました。
あの惨劇を二度と繰り返さないようにと。
幸い小学3年生にして、運動会のためにトレーニングするような女子は他におらず、神原は運動会で無事に一位をとることができました。
しかし神原には、これですべてが終わったとは思えません。
猿の手の効力の強さは、一切が不明だったからです。
もう切れているのかもしれませんし、もしかしたら一生続くのかもしれません。
自分がかけっこで負けたら大変なことになる可能性が、依然残ったままであることを理解している神原は、必死に知恵を絞って、バスケットボールというスポーツを選択しました。
バスケのコートという限られた結界の中であれば、小柄な自分でも誰よりも早くなるための努力が可能だと、自分は一生誰にも負けないと決めたのだと、神原は言います。
世間ではスポーツ少女と言われながら、実際には強迫観念に駆られていただけだというのが、神原にとっての真実でした。
無論その後も、猿の手を使いたいという誘惑は途切れなかったそうです。
入試などの人生における困難に直面した時とか、戦場ヶ原に拒絶された時などに。
しかしどうにか我慢できたのは、誰にも負けないために始めたバスケが、いつしか心の拠り所になり、自分を強くしてくれたお陰だと神原は言いました。
しかし戦場ヶ原のあの笑顔を見た瞬間、神原は家に駆け戻り、発作的に猿の手の箱を開けてしまいます。
その瞬間、神原は違和感を覚えました。
この腕はこんなにも長かっただろうか？
昔は確か、手首までしかなかったような、と。
覚えているのは、それをスマホで撮影したところまで。
気がついた時には、左手が猿になっていたという神原の言葉を聞いて、阿良々木は理解しました。
神原が阿良々木をストーキングしていたのは、阿良々木の身を案じ、神原が様子を見に行っていたというのが真相だったのです。
そして神原は、とうとう昨晩阿良々木を襲撃する夢を見てしまったのでした。
彼女が話し終えたというのに、頬杖をついて目を閉じたままの忍野に、阿良々木が呼びかけるのと同時に、彼は口を開きます。
「お嬢ちゃん。どうして君は、ソレが猿の手だって、思い込んじゃったんだい？」
阿良々木と神原の時が止まりました。
（ん？ は？）
今までの話の大前提を否定されたような気がして、二人が混乱するのを無視して、忍野は阿良々木に『ファウスト』を知っているかと尋ねます。
知ったかぶりして、服を洗うやつだと答える阿良々木でしたが、忍野はあっさりと知らないことを看破して、次に神原に話を振りました。
自分も浅学だから読んだことはないと言いつつ、ものすごく詳しく説明してみせる神原の話を要約すれば、主人公のファウスト博士が、悪魔メフィストフェレスに魂を売り渡してまで全知を手に入れようとする、ゲーテの古典文学における傑作中の傑作のことです。
長広舌を始めそうな忍野を制止しながら、猿の手とファウストになんの関係があるのかと問う阿良々木に、彼は一冊の本を右手でパラパラと捲り、二本の棒のようなものに三つずつの左手を下げた、奇怪な姿をした悪魔の絵図を見せました。
「猿の手は”右手”なんだよ。その左手は違う。レイニー・デヴィルだ」
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【化物語（バケモノガタリ）】第35話（035）の感想・考察・35話の期待
神原の左手を眺めながらの忍野の呟きに気づかず、彼女の話は続きました。
本当の願いは、きっと両親の死に関することだったんだろうなと察しつつも、そしたらお前の親ゾンビになってただろうなとは、空気を読んで口にしない阿良々木は、空気の読める男だとわたしは高く評価しました。
しかしわたしは浅学なのか、そんな彼の言う服を洗うやつがなんのことなのか、さっぱりわかりませんでした。
そして浅学にしてファウストを読んだことがなく、粗筋ぐらいなら知っていると言いつつ、ネタバレになるから詳しくは話せないくらい、内容を把握しているのはなぜなのかと、神原を問い詰めたくてたまりませんでした。
知ったかぶりした阿良々木に、気でも遣ったのでしょうか？
ファウストと猿の手になんの関係があるのかという、阿良々木の質問に対して返ってきた答えは、それは猿の手ではなく、レイニー・デヴィルという、悪魔の手だというものでした。
謎が謎を呼ぶ36話も、首を長くして待ちたいと思います。
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【化物語（バケモノガタリ）】第35話（035）のまとめ｜36話も楽しみ
以上、【化物語（バケモノガタリ）】第35話（035）のネタバレあらすじと感想・考察を紹介しました。
第36話もまた波乱の幕開けな香りがプンプンするので楽しみですね！
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