【ランウェイで笑って】第78話 ムカつく１人称 を読んだので、最新話のネタバレあらすじや感想・考察をまとめてみました。
※週刊少年マガジンに掲載された「ランウェイで笑って/猪ノ谷言葉」の最新話についてのネタバレです。
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【ランウェイで笑って】第78話 ムカつく１人称 のネタバレあらすじ
社員から上に行けと言われる育人に、その場面を目撃した者たちはざわめきます。
「あの……子、3か月前に入ったきた子よね」
「まさ……か、花丘くんより早くスカウトされる人がいるなんて」
拳を握りしめながらその光景を見ていた花丘は、内心で懸命に自らの心を落ち着かせようとしました。
彼は回想します。
先日パターン取りを任され、自分の時代がきたと喜び勇んだ時のことを。
インターン生がパターンを頼まれるなんて聞いたことがないとか、インターンからの就職という都市伝説を、実現するのは花丘しかありえないなどといった、自らへの賛辞が彼の耳と自尊心をくすぐりました。
得意満面の花丘の視界に、たった3か月でパターンを任される、育人の姿が飛び込んできます。
内心で慄きながら、自分が前例を作ったことで、頼みやすい流れができていたのだろうから、自分の方がすごいと自らに言い聞かせ、矜持を守った彼は育人に言いました。
「キミも十分頑張っている。みんなが噂しているよ、花丘とキミはライバルだと」
それを聞いた者たちが困惑し、否定していることにも気づかず、歯を光らせながらそう言った花丘は、不本意ではあるが、花丘である以上受けて立つと宣言します。
育人は誰だろうこの人と呆気にとられながら、初めまして津村育人ですと自己紹介しました。
その後も勝手に対抗心を燃やす花丘が、評価されずにパターンを取り上げられた自分と同じ作業をする育人に、彼も自分と同じなのか聞こうと決心し、声をかけるのと時を同じくして、育人が終わったと呟きます。
その仕事の速さに感心し、勝手に育人を真のライバル認定した花丘は、君も終わったのなら次の仕事をもらいに行こうと誘いました。
デザイン部署に入った彼らは、柳田が一着の服を前に、縫い目は不要だやり直せだとか、ペンギン袖にもするなと要求し、パタンナーが無理を言うなと反論しているところを目撃します。
こんな仕事誰がやるかとキレたパタンナーは、このラインに自分より優秀なパタンナーはいないと断言し、そこら辺のボンクラに代わりを任せて、崩壊してしまえばいいと、その服をマネキンごと花丘に押し付けて去って行きました。
自分はボンクラではないと答えた花丘は、それを育人にスルーし、反射的に受け取った彼は呆然とします。
この肩の縫い目をなくせばいいのかと問う花丘に、他のパタンナーにまかせるから、インターン生は黙っていろという声が返ってきますが、彼は今こそ育人を出し抜く好機だと、肩から袖までを1枚の布で作れば縫い目はできないと言います。
言うだけなら簡単だが、それができれば苦労はしないと言う柳田に、自分の脳内では完成しているので、一度作らせて欲しいと花丘は食い下がりました。
少し考え込んだ柳田から、やってみろという言葉を引き出し、内心で勝ち誇りながらその場を後にしようとする彼に耳に、
「でも、それだとペンギン袖になっちゃいませんか？」
という育人の呟きが飛び込んできます。
おそらく一枚の布で作ると、外腕の方が生地が突っ張ってしまうために、外側にはねてペンギン袖になってしまうのだと思うと言う彼に、振り返った花丘は、こいつも脳内でパターンをと瞠目しました。
きっと一番簡単なのは、縫い目を内側に巻き込み、脇の下に隠してしまうやり方だと、育人は実際に問題の服を使って実演して見せます。
一応パターンを作ってみろと言う柳田に、沈んだ顔で頷いた花丘は、育人に自分もペンギン袖のことには気づいていたが、1枚の布で袖が斜めにならないパターンに挑戦したかったのだと、明らかな強がりとわかる発言をしました。
そして勝手に勝負を挑んだ挙句に、勝手に負けたを認めたのです。
そんな花丘のことを友達かと尋ねる遠に、ライバルらしいと答えた育人は、以前龍之介から、遠と同じ一人称でムカつくと言われたことを思い出しました。
立ち去ろうとする彼を呼び止めた育人は宣言します。
「俺、頑張りますから！」
それを聞いて、遠は笑顔を浮かべるのでした。
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【ランウェイで笑って】第78話 ムカつく１人称 の感想・考察＆79話の期待
今回のお話は、前回育人に先を越された悔しさに、拳を握り締めていた花丘のお話であったようにわたしには思えました。
そう思わざるを得ないほどに花丘のキャラクターが立っており、おとなしめな育人の性格もあいまってか、どちらが主人公なのかわからなくなりそうになったのはわたしだけでしょうか？
前回いきなりインターンを卒業することになった育人が、どんな理由で認められたのかという説明をするためだろうとは思うのですが、あのシーンだけで3か月経ったことを理解するのは難しいと、わたしなどは思いました。
なにはともあれ、いよいよ社員としてアプロアイディーテで服作りに携わることになった育人は、以前龍之介にムカつくと言われた一人称を辞めます。
1か月後にちゃっかり社員になった花丘も含め、今後どうなるのか79話も楽しみです。
【ランウェイで笑って】第78話まとめ｜第79話も楽しみ
以上、【ランウェイで笑って】第78話 ムカつく１人称 のネタバレあらすじと感想・考察を紹介しました。
第79話からの展開も楽しみにしたいですね。
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