【Dr.STONE】第89話 冒険者たち のネタバレあらすじ
鳥と一緒に空を飛んでいることに感動し、涙を流すクロムでしたが、千空は冷静に喜んでいる場合ではないと言います。
このままでは、バードストライクによる事故が懸念されるからでした。
龍水はすぐに回避したいところだが、想定よりも高度が上がり難いと、訝しげでした。
ともかく操縦が風に左右される気球は、まさに空の帆船とでもいうべきものであり、今回のフライトで無事にゴールまで辿り着くことで、気球の操縦スキルを手に入れてみせると、龍水は意気込みます。
ゴールと聞いて行き先を尋ねるクロムに、千空と龍水は口を揃えて石神村と答えました。
驚愕して、必死で歩いても二日はかかると叫ぶクロムに、二人はニヤニヤしながら、気球なら風の力で二時間くらいだと告げます。
あんなに苦労して往復した距離を、こんな簡単に行けるなんてと言うクロムに、実際にはさほど簡単でもないと千空は言いました。
日本の空は常時偏西風が吹いており、東に向かうのは簡単にできますが、西に向かうためには、低気圧を捕まえて、西への移動に利用する必要があります。
その後ささいな切っ掛けから、お互いに自分こそが冒険のプロだと自負する龍水とクロムが、睨み合って張り合うのに呆れながら、下の風が見たければてるてる坊主を落とせば大体の流れは、と千空が言った瞬間でした。
千空が目を見張り、クロムが冷や汗をかきながらでかいと呟きます。
「お目見えだぜ。嵐を生む雲の魔人、積乱雲だ……!!!」
それはまるで、とぐろを巻いた巨大な雲の龍でした。
積乱雲に接近し過ぎれば、引きずり込まれかねないので着陸しようと、龍水の指示でクロムが気球の上部を開く紐を引こうとします。
その紐を慌てて掴み、千空が待てと制止したのはその時でした。
「もう開いてる。引っ張って布が破れたら墜落すんぞ!」
その言葉に驚いて上を見上げたクロムは、千空の言葉通り、布に穴が開いていることに気づきます。
どうしてと動揺するクロムへの千空からの答えは、バードストライクでした。
先ほど、龍水の想定よりも高度が上がらなかったのは、すでに穴が開いていたからだったのです。
積乱雲に捕まった三人は、退路を塞がれてしまいました。
懸命に打開策を模索する千空と、積乱雲からの逃げ道を探し出してやると豪語する龍水でしたが、クロムはその発言を聞いて、本当に逃げるのが正解なのかと思います。
人は弱いから、自然の中で窮地から逃亡したところで負けてしまうもの。
知恵と心で怖れに打ち克つことこそが真の打開策なのだと、厳しいストーンワールドで生きてきたクロムは知っていました。
「逃げらんねえなら、逃げるより――頭とハートで全力で突っ込んで、ブチ抜くしかねえだろ、その雲の魔人をよ……!!」
さらに上昇し、積乱雲を抜けようとするクロムに、良手だと千空が認め、龍水も凄絶な笑みを浮かべます。
千空は炎の中に、最後の復活液を放り込みました。
アルコールと硝酸を燃料に、炎は爆発するように燃え盛ります。
その衝撃で吹き飛ばされた千空が落下しそうになり、必死にバスケットに掴まる中、猛烈な勢いで突っ込んだ雲の魔人の中で、ついに龍水が脱出口を見つけました。
すべての燃料を放り込んだ龍水は、風に飛ばされた帽子を掴みながら叫びます。
「はっはー!! この世界の空も俺の物だ……!!!」
その言葉と同時に、気球が積乱雲を突破しました。
虹が掛かる晴れ空を見上げたコハクは、目を見張ります。
そして本当に翔んでいると、気球に手を振りながら駆けだしました。
お前の腕なら余裕だったなとクロムが龍水に告げ、龍水も貴様らこそやるな、俺たち冒険のプロが組めば、石油探しなど容易いと言いながら、手の甲を合わせて二人は互いを認め合いました。
そんな二人に、未だにバスケットの取っ手にしがみつきながら、千空が言います。
「あ”-そういう河原でバトった後の友情的なの後にして、まずは俺を助けろ。そろそろ死ぬ」
【Dr.STONE】第89話 冒険者たち の感想・考察&89話の期待
気球の速さに驚き、石神村までは必死に歩いても二日はかかると目を剥くクロムでしたが、気球に乗りたいがために、その距離を走って走破した人間が言っても、あまり説得力がないとわたしは思いました。
探索王を自認するクロムを素人扱いし、冒険のプロを自認する龍水に、クロムがビキッとなり、二人が張り合いだしたのには、千空だけでなくわたしも呆れました。
しかし積乱雲という共通の脅威を前にして、窮地を乗り越えようと全員が力を合わせる姿には、胸が熱くなります。
しかしバードストライクによりさらなる窮地に陥った彼らは、クロムの逃げられないなら突っ込むという結論に同意しました。
特に期待されていなかったクロムでしたが、ストーンワールドを生きてきた経験を武器に、ちゃんと役に立ったことに私は感心しきりでした。
最後にはクロムと龍水が認め合ったのは良かったのですが、未だにピンチの千空を一刻も早く助けてあげて欲しいです。
千空の救助は間に合ったのか、気になる90話も楽しみに待ちたいと思います。
【Dr.STONE】第88話 ヒトの翼 のネタバレあらすじ
気球のことを知ったクロムは、大慌てで石神村を飛び出しました。
千空の計算では、2000㎥サイズの気球で、定員は3名です。
千空たちは、完成した気球に誰が乗るか話し合いました。
仕組みを知る千空は決定として、ほかはどうするのかと問う大樹に、千空はパイロットは風のプロが絶対条件だと答えます。
すぐに龍水に声をかけようとする大樹を、どついて止めたのはゲンでした。
彼はどうせまた龍水が足元を見てくることがわかっていながら、交渉が直球すぎると言うのです。
そしてキメ顔でトランプを広げたゲンは皆を集め、くじ引きで2枚入っているジョーカーを引いた人間が、気球に乗るメンバーだと宣言しました。
龍水に差し出されたトランプが、わかりやすく一枚だけ突出しているのを見て、くじでたまたま龍水に当たったことにして、タダでやらせようという腹積もりかと杠と千空は読みます。
しかし同時にそんな単純な手が通じる相手かと、若干の不安を覚えていました。
あっさりとそれを引きながら、自分の力が借りたいのなら正直に言え、貴様の小細工に免じてパイロット報酬は100万ドラゴにまけてやると言う龍水でしたが、それはジョーカーではなくハートの3。
予想外の事態に疑問符で頭をいっぱいにする千空と杠、龍水を無視して、ゲンはスイカにくじを引かせながら、誰にも聞こえないように呟きます。
「人間ってね~♪ 手に入ったかと思ったものを失うのが、一番惜しくなるっている心理実験があるのよ。恋愛なんて正にそうだから試してみ~♬」
そして袖口に隠していたジョーカーを、さも自分が引いたように見せかけながら、自分がジョーカーを引いちゃったよ困ったな~とわざとらしく言いました。
ようやくゲンの思惑を理解した千空も、超プラチナチケットだぞいらないのかとか、新世界で人類初の飛行者の権利だぞなどと、龍水の欲を刺激するキーワードを盛り込みながら煽ります。
だったら自分が代わってやってもいいと言う龍水に、
「ジーマーで? でも~~せっかく当たったチケットだし、さすがにタダってわけには……」
とどこの少女漫画かと思うような表情でいうゲンに、龍水はドラゴのを山と積むのでした。
報酬を支払うという話のはずが、なぜか大金をゲットしている状況に大樹が困惑し、杠は札束に囲まれて笑うゲンの手管がいっそ恐ろしいと冷や汗を垂らします。
最後の一人は運で良いのかと確認するゲンに、上空でビビらないでやる気がある奴ならと千空が答えた瞬間でした。
やる気ならヤベーほどあるぜという叫び声が、二人の鼓膜をキーンとさせました。
息を切らせて、その空飛びマシンに乗れるくじ引きを俺も引くと宣言するクロムの熱意に、石神村から走って戻ってきたのかよとか、どんだけ乗りてーんだよと周囲がざわつきます。
汗まみれで目をぎらつかせて、クロムは言いました。
「この目で見てえじゃねえか空から。世界ってホントはどうなってんのか。いや聞いたぜ千空に? 地球は丸いって。でも一生小っちぇえ村で生きてきた俺らは、聞いただけ。全部ただもう知ってる千空に聞いただけなんだ。だからよ――」
疲労を滲ませ、俯きながらくじに手を伸ばすクロムを、千空とゲンは真剣な表情で見つめます。
なにも知らないクロムが引いたのは、フォーシングでゲンが選ばせたカードでした。
次の瞬間、ジョーカーを引いたクロムの雄叫びが響きます。
夜明け前、風を読んだ龍水のゴーサインが出て、出発が決定しました。
そしてついに、気球が空に浮かび上がります。
浮かんだあとか、ヤベェエエエという声に見送られ、気球はどんどんと上昇していきました。
眼下を眺め、世界は本当に丸いんだなと言うクロムの頬を、熱い涙が伝います。
「おぅ見たぜこの目で。クッソもっと見てえ。この世界の、全部が知りてえ――」
喉を鳴らして笑いながら、千空は自分たちも知らねえし見てえわと答えました。
高笑いしながら、必ず連れていってやると宣言する龍水は、足下の地球を見ろと続けます。
「今世界は丸ごと、俺たちの物だ……!!!」
【Dr.STONE】第88話 ヒトの翼 の感想・考察&89話の期待
冒頭で気球の話を聞いて目の色を変えるクロムに、やっぱり科学大好きなクロムが聞けばこうなるかと、わたしは深く納得しました。
司帝国の捕虜になっていたクロムは、スチームゴリラ号や戦車の時も不在で、今回こそはと必死で走るのもわかる気がします。
メンバーを決める時の心理戦には、思わず深く感銘を受けました。
確かに一度手に入ったと思ったものを失いそうになると、ものすごく惜しいような気になるというのは、多くの人が経験したことがあるのではないでしょうか?
恋愛なんて正にそうだという話ですが、あまり経験のないわたしにはあまりピンときませんでした。
自分が一番仲が良いと思っていた異性の友人が、ある日ほかの同性から告白されているところを目撃してしまい、どう答えたのか気になってしまって、たとえようのない焦燥感に駆られる。
といった話はマンガやドラマなどでよくあったりしますが、そういうことなのでしょうか?
ともかくそんな心理を巧みに利用したゲンの作戦勝ちで、まんまと龍水にパイロットを引き受けさせたうえに、大金をまでせしめてグヒョグヒョ笑うシーンは痛快でした。
そして到着したクロムの熱意に打たれたゲンの計らいで、最後のメンバーが彼に決まった時には、非常に盛り上がったのはわたしだけではないはずです。
上昇していく気球を見送って、カセキが目を潤ませながら呟いた、
「すごいの~、人って欲張りで。翼が無いなら諦めないんだもの。作っちゃうんだもの。科学で何百万年もかかって」
という言葉がとても印象的でした。
空からの風景を見て感動し、涙を流すクロムの姿には、見ているこちらも胸が熱くなります。
彼らの探索の行方が気になる89話も、刮目して見たいと思います。
【Dr.STONE】第87話 デパート千空 のネタバレあらすじ
空を翔ぶと言う千空に、ストーンワールドの人々は懐疑的です。
そんな彼らに、これが俺らが空に翔ぶための遥かなるロードマップだと、千空が紙を放ります。
今までで一番長い道のりになりそうだと、腕を鳴らしながら燃えるカセキがそれをのぞき込み、目を剥いて叫びました。
「短か!!!!」
必要なものは麻糸。
それを使って布を作れば、その次がGOALの気球になっていたからです。
唯一にして最大のハードルはと言いかけた千空の言葉を、杠が引き継ぎました。
とてつもなく大量の布が必要なことだろうと。
そんな杠にわざとらしく驚いてみせながら、こんなところに偶然にも手芸部がいるじゃないか、1ミリも気づかなかったと言う千空に、さすがの彼女もつっこまずにはいられません。
科学チームは搭乗部の設計に籠るので、布作りは手工芸チームに任せたいと土下座までする千空とカセキの頼みを、杠は快く引き受けます。
大樹が潰しほぐした麻の毛をコマに結んで回せば、麻糸が完成しました。
しかし意外と簡単で面白い麻糸作りも、何万キロメートル分必要だということになれば、一転して苦行です。
それからしばらくは、皆でコマを回しながら麻糸を作る光景がそこかしこで見られました。
こうしてできた糸を使い、布の作り方を実演してみせる杠でしたが、あまりにも地道過ぎる作業に、手伝う者たちは冷や汗を垂らします。
手芸は根気だという杠でしたが、さすがにこのままではいつまで経っても終わらないことは理解しており、科学チームに織機の制作を依頼したのでした。
簡単な卓上織機の仕組みを口頭で説明した杠でしたが、これだとわかりにくいから、詳しくは千空に聞いて欲しいと頼み、カセキも頷いて千空に設計図を書かせると答えます。
これで卓上織機が手に入ると、期待に胸を膨らませる杠でしたが、彼女は科学チームを侮っていました。
できあがった織機は、卓上織機どころか杠が見上げるほど大きな高機だったのです。
唖然と硬直する杠に、やっぱり電動の方が良かったかと見当違いな心配をする千空に、慌てて否定した彼女は凄まじい勢いで布を織り始めました。
ニッキーの提案でさまざまな色で染めたりしつつ、ついに布を手に入れます。
さすがだと褒める千空に、頬をこけさせた杠が失敗作もあると否定しました。
通気が良すぎてしまい、気球で空気を貯めるのは難しいだろうと言う杠に、ゲンの目が鋭くなります。
そしてゲンは住民たちのもとを訪れ、まだまだ糸が足りないので、糸紡ぎ選手権を開催すると伝え、さらには一番長い糸を作った優勝者には、賞金一万ドラゴを与えるとまで宣言してしまいます。
何吹いてるんだと呆れる千空に、ゲンは告げます。
「だってほら、余ってる通気良すぎる布でさ、商品作ってデパート千空で売ったらいいんじゃないの……?」
二人がげっそりとやせこけた杠に提案した瞬間、彼女は満面の笑みを浮かべ、頬をつやつやと輝かせて作りたいと叫びました。
こうして杠が作った、麻布製とは思えない、まるでファッション雑誌にでも載っていそうな服の数々が、デパート千空で売り出されます。
超高級品だから、売れるまでは時間がかかるかもしれないと心配するゲンでしたが、千空は作業した連中にはくれてやればいいし、金に糸目をつけない物欲の権化が一人いるだろうと楽観的でした。
その物欲の権化こと龍水は、千空の予想どおりに手に持ちきれないほどの紙袋を下げ、高笑いしながらデパートを後にします。
「ん? 俺自身の首を絞めてないかこれは……??」
そして千空とゲンは、積み上がった札束を前に悪魔のような表情で笑うのでした。
【Dr.STONE】第87話 デパート千空 の感想・考察&88話の期待
ロードマップを見て、
「短か!!!」
と叫んだのはわたしも同じでした。
どこが遥かなるロードマップなのかと、千空を小一時間問い詰めたい気持ちでいっぱいです。
あんなでかいサイズのロードマップいる?
枝ででも地面に書けばいいでしょうと。
しかし達成までの困難さは今までと大差ないレベルなのは確かです。
そこで今回スポットライトが当たったのが、かつては手芸部に所属していた杠でした。
わたしの見間違いでなければ、鼻水を垂らした恥ずかしい表情すら披露してしまった杠でしたが、実際かなりの大活躍だったと思います。
どれほど時代を先取りしているのかと思うような、現代風の服をストーンワールドにもたらしただけでなく、龍水から大量のドラゴを、大人買いした服の代金として手に入れることができたのですから。
次こそ気球の制作に入れるのか、88話が待ち遠しいです。
【Dr.STONE】第86話 MONEY のネタバレあらすじ
千空に静岡の特産品を問われたゲンは、お茶とかかと答えました。
「石油!!!」
「ジーマーで!!?」
静岡には採算性が問題なだけで、世界的にも良質な石油の採れる、相良油田が存在するのだと千空は言います。
それを聞いたクロムは、羽京とコハクの三名で新生クロム発掘隊を結成し、石油を探すために旅立ちました。
それを見送って、龍水は石油さえ手に入れば、俺の航海術で必ず貴様らを地球の裏まで連れていってやると豪語します。
しかしその後ただし条件があると言い、全員の命を背負う命懸けの仕事の報酬として、発見予定の油田の権利を要求しました。
あこぎすぎると非難するゲンに、高いと思うなら他の奴に頼めと、龍水はあくまでも強気に言い放ちます。
自分以外にいないことを知りながら足元を見る龍水に、千空は笑って要求を受け入れました。
せっかく油田を見つけても、全部龍水に奪われてしまうのなら、船に使う燃料はどうするのかと問うゲンに、龍水は何を言っている決まっているだろうと答えます。
「貴様らは俺から石油を買うんだよ……!!!」
そして絵の得意なナマリに命じて判を掘らせた龍水は、大量の紙幣を生み出しました。
その紙幣ドラゴは、あっという間に通貨として流通するようになります。
それは莫大な量の石油を必要とする千空たちが、交換に必要なドラゴを手に入れるために、いずれさまざまな発明品を売るだろうと見越しての、大富豪の一族らしい龍水の先見の明によるものでした。
ところが発掘のために旅立ったクロムたちが、静岡の手前で見つけたのはナイアガラの滝を彷彿とさせる大瀑布。
羽京からの連絡を受けた千空は、苦い笑みを零します。
4回以上の富士山の大噴火によって地形が変わり、油田の位置がわからなくなってしまっていたのでした。
鳥に乗って見れたら良かったんだよと呟くスイカに、それだと千空は叫びます。
大量の麻がいるから、人海戦術で集めるしかないと結論を出した千空は、悪魔のような笑みを浮かべました。
ついに皆が貯め込んだ通貨を、利用させていただく時が来たと。
山のような紙幣を集めて、これで大金持ちだと浮かれる陽たちのもとを、ゲンが訪れて言いました。
ところがこのままだと、そのドラゴが危ないのだと。
現在油田の探索が暗礁に乗り上げており、もし石油が出なければ、それと紙幣を交換するという話そのものが、立ち消えになってしまう。
そうなれば、信用で成り立つ紙幣はかみくずだと断言するゲンの表情は真に迫っており、メンタリストの面目躍如と言わんばかりでした。
青くなる陽たちに、ゲンは詐欺師の表情で告げます。
「でも安心して! 俺に任せて!! せっかくのドラゴを無駄にしない方法教えてあげちゃう♬」
雄叫びを上げながら必死に麻を集めまくる彼らを眺め、ゲンは大笑いしながら龍水に言いました。
「通貨なんて噂一つで暴落するのよ。数千年前からね」
さんざん通貨を貯めさせたうえで、相場をいじって利用する為替トレーダーのようなやり口に、俺よりよっぽどあくどいじゃないかと、さすがの龍水もドン引きです。
こうして集めた大量の麻を使い、千空は巨大な布を作るつもりでした。
その目的は、
「気球だ。科学のお宝探検隊は空から攻める――!!!」
【Dr.STONE】第86話 MONEY の感想・考察&87話の期待
船で地球の裏に行くためには、石油が必要だという結論に達した千空たちは、相良油田を探すために、新生クロム発掘隊を派遣します。
しかしその直後、自分の航海術を盾に、発掘予定の油田の権利を要求する龍水のあこぎさには、ゲンだけでなくわたしも引きました。
通貨まで生み出し、我が世の春を謳歌する龍水でしたが、千空の方が一枚も二枚も上手です。
通貨も立派な科学の発明品だと言う千空は、その扱い方も熟知していました。
彼が度重なる富士山の噴火によって、油田の位置がわからなくなってしまったことさえ利用して、このままでは信用で成り立つ紙幣の価値が暴落するという噂を流し、労せずして大量の麻を手に入れた時には、なるほどその手があったかといたく感心しました。
空から油田を探すために、ストーンワールドで気球を作ることになった千空たち。
一体どうやって作るのか、87話も楽しみです。
【Dr.STONE】第85話 資源の王様 のネタバレあらすじ
司がいなくなってめそめそとしていた記者が自信満々で話し始めます。
『誰が欲しいの?お望みの子を見つけてあげる』
千空と記者は会話を続けます。
『航海力100憶の神腕船長が欲しい!』
小さい木の船で千空たちが操縦できる人を探します。
現在で帆船を操作できる人なんているのかと聞かれると記者は
『龍す、』
と言いかけて途中でやめます。
七海学園という学校跡地に到着します。
海洋学校だから教員なら操縦できるんじゃないかと記者は話します。
『石像発掘だ!掘って掘って掘りまくれゴリラチーム!』
と千空が指示を出すと
『だからゴリラじゃない』
とコハクだけ少し怒ってツッコミします。
マグマ大樹、ニッキーとコハクの4人がすごい勢いで発掘します。
全員起こすのかとコハクに聞かれると復活液が少ないから、起こす人を選ぶと千空が話します。
『いた、龍水』
龍水は資産家であり、中学の時から帆船で世界中を遊び回っている人で操縦の腕は右に出るものはいないと記者が話します。
しかし性格に問題があるため記者はスルーしようとしますが、千空が説明の途中で腕優先に決まってると復活液をかけます。
『はっはー!戻ったぜ、世界は再び俺の物だ!』
龍水の叫びに千空の仲間たちがドン引きしています。
かなり女好きのようでニッキーに対しても世界中の女はみんな美女だと話します。
千空と船造りの作業場を見て、本格的な船に龍驚きます。
その時、急に気温が上がったことを伝え嵐が来ると予言してずばり当てます。
コハク達はこれも化学なのかと言い当てたことに驚きます。
造船の現場を見て龍水と千空が話します。
この帆のみで地球の裏側まで行くのは無謀だと伝えるとそうだろうなぁと千空も即答します。
千空はもともと動力も使うつもりだったようです。
貴様俺を試したな!と龍水は笑顔で怒ります。
まともな燃料が欲しいと龍水が話すと千空はすっとぼけますが分かっているだろうと突っ込まれます。
いいだろ化学王国も望むところと千空が答えます。
『俺らはついに資源の王様石油を掘り出す』
千空が話すとゲンが驚き、龍水とクロムは気合を入れているところで終わります。
【Dr.STONE】第85話 資源の王様 の感想・考察&86話の期待
とうとう石油燃料が出てきましたね。
現代でも石油を牛耳るものは世界を牛耳ると言われるほど石油の掘り当ては難しいです。
どのように場所を当てるのか目が離せませんね!
コハクがゴリラという単語に毎回反応するのが女子っぽくて面白いですね。
龍水は頭の回転も速いタイプのようですので今後もかなり重要人物になっていくのではないでしょうか。
千空とまともに科学の会話ができる戦友になりそうです。
【Dr.STONE】第84話 Dr.STONE 人=力 のネタバレあらすじ
千空が広場に仲間を集めたシーンから始まります。
俺らは旧文明を超える!
演説するように話を始めます。
しかしマグマと陽をはじめ、敵対していた組織の合併によく思わない人もいます。
メンタリストのゲンがちょっとだけお仕事かなっと企んでいます。
俺らはこれから、全員で船を造る!
千空が話すと水の民である石神村の人たちは目の色を変えて気合が入ります。
そこへゲンがアイデアを出しあわないかとみんなに話します。
その日の夜、マグマがリーダーになるため船造りを仕切ろうと企む。
その話を影から聞いていた陽も独自に船造りを開始します。
マグマの手下のマントルは千空なんかコッソリ殺せるんじゃないかとマグマに聞きますが、
「奴は面白ぇもん作るからな、殺しはしねえでいいだろ」
とマグマが暖かい表情で答えると、マントルも笑顔で同意します。
そして次の日になり船造りアイデア対決が始まります。
まずはマグマがリアルな船の絵を披露。
石神村の人たちも興奮するほどの出来栄えでした。
次に陽はもう船を作ったと期待させますが丸太のイカダでした。
マグマの絵を見ながらさすが水の民だと千空が褒めます。
経験こそ値千金だ!とそのまま話しながら千空は船のアイデアを貼り出します。
「それだーーー!」
ものすごく緻密な設計図に全員が声を揃えて賛成します。
なんであんなアイデア対決をやらせたのか、千空の勝ちはわかっていたのにとコハク達がゲンに質問します。
ゲンは手品の話を例えに出しながらリーダーを自分たちで選ばせる大切さを説明します。
ゲンが千空についてくれて本当に良かったと改めてゲンの考えの深さに驚きます。
記者をしていたという女性に千空が話しかけます。
仕事だぞ!記者!
船長が欲しい!仲間を増やす!人=力だ!
千空が船長の帽子を脱いでいるシーンで終わります。
【Dr.STONE】第84話 Dr.STONE 人=力 の感想・考察
増やせ、戦力!!
どんどん仲間が増えて面白いですね!
船長は頑固なイメージがあるので仲間になるときに一悶着あるのかもしれません。
あとは医者も早い段階で必要になるのではないでしょうか。
陽の船造りの下りも面白かったですね。
現代人がいきなり船を作ったら普通こんな感じになるんだろうなっという想像通りでした。
縁の下で千空を支えるゲンや以前より考え方が大人になったマグマもかっこ良かったです。
人=力だと千空がいうとすごく合理的に聞こえます。
人に頼ることの大事さを最初から知っているのは本当に長に向いていますね!
全人類が復活したら大統領になっちゃうんじゃないでしょうか!
【Dr.STONE】第83話 Dr.STONE のネタバレあらすじ
重傷を負った司を助けるためには、すべての発端でもある石化光線の秘密を探り、それを利用する必要があると千空は言います。
それは今の時代では治療のできない傷を、石化を解除した時に起きる周辺修復効果を利用して癒すという計画でした。
しかし千空は、石化光線の謎に迫るために、どのくらい時間が必要なのかは不明で、放っておけばその間に司が死ぬのは確実だと断言します。
だから司を自分がこの手で殺すと。
コールドスリープ
どういうことかと戸惑う幻に、冷凍して殺すと千空は答えました。
SF作品ではおなじみの、コールドスリープです。
その間に石化の謎を解き、どれだけ時間がかかろうと復活させてやるから、俺を信じて殺されろと告げる千空のこぶしは、血管が浮き出るほどにきつく握りしめられていました。
穏やかに笑い、もちろんだと答える司が続けた言葉で、自分が一度彼に殺されていることを思い出した千空は、だったら丁度いい、リベンジだと愉快そうに笑います。
その後千空は、実は無事だったスチームゴリラ号を回収してそれを分解したり、ケータイを分解したりして材料を集め、冷蔵庫というか冷凍庫のようなものを作り出しました。
そして千空と司という長二人は、取り留めもない話を続けながらその時を待ちます。
千空が世界一有名な元配管工は、
「ベニテングダケを食べて幻覚を見ているだけだ」
と言いますが、返事はありません。
司はすでに完全に凍りついていました。
司の妹である未来が、これからは自分が毎日兄を見守り続けると言うので任せることにして、千空たちは石化光線の秘密を解くために、地球の裏側を目指します。
こうしてストーンワールドで、大航海時代の幕が上がるのでした。
【Dr.STONE】第83話 Dr.STONE 破格の定食 の感想・考察
ストーンワールドの医療技術では、敗血症で数日のうちに死んでしまうという、司を救う手段などあるのかと思っていましたが、千空はコールドスリープで司の生存期間を延長し、その間に石化光線の秘密を解明することで、彼を救うという方法を思いつきます。
しかしそれは他に選択肢がないがゆえの苦渋の決断であり、千空にとっては司を冷凍して殺すのと同義でした。
自分を信じて殺されろと告げる、科学者としての千空の無念さを思うと、わたしも読んでいて辛かったです。
しかしそんな中でも、スチームゴリラ号やケータイを分解し、冷凍庫を作る石神村の人々の姿に、目を丸くする現代人のシーンには癒されました。
次は白夜たちからもたらされた情報をもとに、石化光線の謎を解くべく、地球の裏側を目指して大航海時代がスタートするそうで、新しい章がどんな風に始まるのか、期待が高まります。
Dr.STONE|ネタバレのまとめ
漫画を「ネタバレあらすじで楽しむ」のも楽しみ方としてアリですが、やはり漫”画”なので、せっかくなら”画”とあわせて読んだ方が面白さは倍増します。
漫画村のようなサイトを使わなくても、当サイトでは、無料で漫画を読める方法を紹介していますので、そちらを利用して、漫画を楽しんでみてください。
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