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    ブルーロック|最新話ネタバレから過去話まで一挙紹介!【少年マガジン】

    目次

     

    【ブルーロック】第19話 圧倒的不利 のネタバレあらすじ

     

    國神と雷市の二人がかりで鰐間兄からボールを奪ったチームZは、こぼれ球を拾った今村が、もう一度だと潔にパスを出します。

    何度やっても無駄だと嘲笑い、鰐間弟が時間も残り少ないので、逃げ切るために守りを固めろとチームメイトたちに指示を出しました。

    ボールをトラップした潔はパスコースを探しますが、改めて自分たちの武器が封殺されている現状を確認し、愕然とします。

    懸命に糸口を探る潔に、後ろから久遠が声をかけたのはその時でした。

    もしかしてまだ諦めなければ勝てるとか思っているのかと尋ねる久遠は、背後からプレッシャーをかけながら宣告します。

    諦めなくても試合終了は試合終了だと。

    諦めろという言葉とともに、アディショナル・タイムが3分を切り、チームZに焦りが広がります。

    こんなところで終わりたくないと思う潔の中で、エゴが燃え上がったのはその時でした。

    もう誰の武器も通用しないのなら、俺がぶっ壊す、俺が決めると、エゴをむき出しにして個人技に走る潔でしたが、鰐間兄にあっさりとボールを奪われてしまいます。

    鰐間弟が嘲笑し、チームZの仲間たちでさえ、勝手なことをするなと罵声を浴びせる潔の行動に、もう諦めて立ち尽くしていた千切すら、何をやっているのかと胡乱げな視線を向けました。

    「俺が決める!! 俺が!!」

    無様に地面に這いつくばらされても、それでも諦めずに立ち上がり、懸命にボールを奪おうと食らいつく潔の姿に、千切の心臓がドクンと音を立てます。

    ボールを回して時間を潰そうとするチームWに、伊右衛門の声かけで、チームZのメンバーたちもボールを奪うべく、潔に合わせてプレスを仕掛けました。

    千切は心の中で呟きます。

    (やめろ……やめろよもう……やめろ潔……そんなギラついた眼で……ボール追っかけてんじゃねぇよ……そんな風に――自分を信じてサッカーをするな……)

    その時千切の目の前で、潔がついに相手チームからボールを奪いました。

    「千切!!! ボーっとすんな、拾え!!」

    潔がギラギラした目でそう叫び、もうサッカー人生を終わらせたいと思っていたはずの千切が、反射的にボールをトラップしてしまいます。

    意に反して動いた自分の体に、彼が思わず「あ……」と呟いた瞬間でした。

    その肩を掴んだ潔が、歯を剥きながら、

    「どけ!!!!」

    と千切を突き飛ばしてボールを奪ったのは。

    潔はパスを回せという今村の声を無視して、単独でのドリブルによる突破を試みました。

    一方、突き飛ばされてフィールドの上に倒れ込んだ千切は、なんだアイツはと思います。

    「俺に「どけ」だと……? フザけんな……」

    そう文句を言いながら、千切は疑問を覚えていました。

    このまま負ければ終われるのに、サッカーを諦めて楽になれるのに、なんで自分は今更熱くなっているのかと。

    そこで彼は気づきます。

    今の潔は、世界一になれると信じて、サッカーに全てを懸けていたあの時の自分と同じなのだと。

    本当は天才じゃなくなることも、右足が壊れることも、2度とサッカーができなくなることも、全部どうでもよかったことに。

    (失くしちゃいけないのは、信じなきゃいけないのは――――今、潔(おまえ)を見て熱くなってる、この俺の滾りだ――――)

    鰐間兄に再びカットされたボールを、タッチライン間際まで追いかけて再び拾う潔の姿に、

    (もういい……壊れるなら壊れろ。これで最期でもいい……行くぞ右足……見ろ――――世界一のストライカーは俺だ!!!)

    千切の右膝を雁字搦めに縛り付けていた呪縛が、ついに砕け散ります。

    今になって漂い出したゴールの匂いを嗅ぎ取り、振り向いた潔の視線の先には、超高速でフィールドを駆け上がる千切の姿。

    彼の目はこう言っていました。

    (出せ潔!!!)

     

    【ブルーロック】第19話 圧倒的不利 の感想・考察・20話の期待

    未だに諦めていないチームメイトたちがボールを奪い取り、それが潔に渡ったのも束の間、打開策を見出せないまま暴走し始めた時は、わたしはどうせ普通にやっても勝てないのなら、それもありかもしれないなと思いました。

    ことここに至っては、もうがむしゃらにボールに喰らいつくしかないだろうと。

    チームプレイで勝つために抑え込んでいたエゴを剥き出しにして、ボールを追いかける潔の姿が、やがてチームをも巻き込んで、立ち尽くす千切にも火をつけた時には、わたしも熱い展開に興奮しました。

    仲間である千切すら突き飛ばしてボールを奪う潔は、彼から無気力さを奪います。

    諦めてサッカーにしがみついたまま終わるくらいなら、もう右足が壊れてもいいと、覚悟を決めて怖れという鎖を引き千切り、最速の男が走り出した瞬間、潔はゴールの匂いを嗅ぎ取りました。

    暴走しているようにも見える潔が、ゴールの匂いに従い千切にパスを出すのか、気になる21話が早く読みたいです。

     

     

    【ブルーロック】第18話 おつかれ のネタバレあらすじ

     

    失点しておいて笑う久遠に目を疑う潔でしたが、それも一瞬のことで、勘違いかと思い直します。

    後半残り30分で3対2。

    1点リードしているとはいえ、もう1点取りに行った方がいいという意見で、チームZは一致しました。

    チームZは潔をつなぎ役とした國神と蜂楽のトライアングルで、相手チームを崩そうとします。

    しかしまるで研究されているかのように、國神の狙うミドルシュートが可能なコースは、全て塞がれてしまっていました。

    蜂楽のドリブルで切り崩してもらおうにも、厳重なマークがついており、パスすることができません。

    ほかに選択肢もなく戻されたパスを受けながら、潔は混乱していました。

    いくら研究しようと、今試合初めての試みである、この3人のコンビネーションを先読みして、それぞれの武器を殺すことなどできるだろうかと。

    忙しなく周囲を見回しながら、潔の中で違和感と焦燥感が膨れ上がります。

    (俺一人じゃ何も出来ない――”ゴールの匂い”がしない……!!)

     

    潔は動揺の隙を突かれて、鰐間兄にボールを奪われてしまいました。

    慌てて追いかけながら、潔は思います。

    やっぱりおかしいと。

    俺たちの作戦がばれているとしか思えないという確信は、やはりさっきの久遠の笑みに対する疑惑へと繋がるのでした。

    そこで潔は思い出します。

    ハットトリックも2失点も、今日の得点全てに久遠が関わっていることを。

    その潔の確信を裏づけるかのように、久遠が本来であれば届くであろう相手のパスを、ヘディングでクリアしようとしてミスします。

     

    (今の……わざとスルーした……!?)

     

    目を見開く潔の目前で、鰐間兄がこぼれ球をゴールに叩き込み、チームZは同点に追いつかれてしまいました。

    ついに潔が久遠に、お前は俺たちのことを裏切っているのかと問い質します。

    久遠が答える前に、潔のすぐ後ろで鰐間弟が答えました。

     

    そうでーす

     

    昨日の夜、1人でミーティング中のチームWのもとを訪れ、この裏切りを持ちかけてきたのは久遠だと。

    潔は昨夜、久遠がミーティングに遅れてきたことを思い出していました。

    激怒して久遠の胸倉を掴み、どういうつもりだと怒鳴る雷市に、久遠は表情一つ変えずに言い放ちます。

    俺は……”ブルーロック”で生き残るためにベストを尽くしただけだよ

    血の気が多い雷市は、その答えを聞いて久遠を殴ろうとしますが、スピーカーから響いてきた声にイエローカードを宣告されてしまい、引き下がるしかありませんでした。

    その後試合は続行されましたが、12人対10人の状況で、まともなゲームになるはずもありません。

    納得がいかないチームZのメンバーの質問に、久遠は淡々と答えます。

    前の試合でのギリギリの勝利を見て、このチームでは勝ち残れないと確信したと。

    対戦表的には次の相手はチームVですが、このチームはチームZが前回苦戦したチームYに、8対0という大差をつけて勝っているからです。

    だから自分はチームで勝ち上がることを諦めて、1人で勝ち上がることにしたのだと。

    チームが負けたらそれで終わりという固定観念にとりつかれたメンバーに、久遠は呆れたようすを見せ、エゴが言っていた特殊ルールを忘れたのかと言います。

    5チーム中上位2チームに入れなかった場合、そのチームの最多得点者1人は、次のセレクションに上がれるんだよ

    だから自分はチームWと取引して、情報を流して勝ち点3を取らせるかわりに、ハットトリックを決めさせてもらったのだと。

    もはや笑みを隠そうともしない久遠のパスを受けて、鰐間弟が放ったシュートがゴールネットを揺らし、ついにチームZは3対4で逆転されてしまいました。

    裏切ってでも勝つのが俺のエゴだと言う久遠が手を挙げて、チームZのメンバーに挨拶します。

    おつかれ! チームZ!

     

    【ブルーロック】第18話 おつかれ の感想・考察・19話の期待

    今回の話のカギは、一次セレクションの開始前にエゴが言っていた、特殊ルールの存在でしょうか。

    唯一久遠の笑みを見ておきながら、自分の勘違いかと思い直す潔に、わたしは随分やきもきさせられてしまいました。

    まあ、本来チームは一蓮托生なのが普通なので、わざと自分のチームを負けさせるために働く獅子身中の虫が、チーム内にいるなどと思う方がおかしいのかもしれません。

    しかしここはブルーロック。

    エゴイストだけが生き残ることのできる、青い監獄です。

    違和感が確信に変わり、問い詰められた久遠があっさりと寝返りを認めて、以降は12対10というあり得ないゲームバランスのまま試合が続行された時には、このような真似が許されるブルーロックの異常性に、改めて引いてしまいました。

    将来日本を背負うストライカーを発掘するためなら、もはやなんでもありだなと。

    もう勝った気になって、おつかれなどと挨拶する久遠でしたが、実際にはまだ試合は終わっていません。

    このままチームZは負けてしまうのか、それとも胸のすくような逆転劇が待っているのか、19話をハラハラしながら待ちたいと思います。

     

     

    【ブルーロック】第17話 ごめん のネタバレあらすじ

     

    自分たちがボールを奪われたとはいえ、あっさりと先制点を決められたDF陣に、鰐間兄弟は腹を立てます。

    チームのメンバーが素直に謝罪して、試合は再開されましたが、鰐間兄弟の兄の方は、無口なかわりに表情が雄弁なため、苛々したようすを隠そうともしません。

    弟が味方が点を取られるのは仕方がないだろうと諫めても、耳を貸さずに集中を切らしてしまいます。

    その隙をついて蜂楽がボールを奪い、ターゲットマンの久遠に高めのパスを出すと、ジャンプ力が武器の久遠はそれを軽々と受けてその場でシュートを放ち、しかもゴールを決めてしまいました。

    これでチームZが2対0とチームWを引き離します。

    ますますイラつく鰐間兄に、弟が集中しろと声を掛けます。

    前半30分が終了し、チームZはフォーメーションを変えましたが、ここで鰐間兄が、成早のユニフォームを掴んでまでドリブルを止めようとしてファールをとられ、潔たちはフリーキックの権利を与えられます。

    キッカーの蜂楽がマークの甘い場所を見抜いて出したパスに合わせ、ヘディングシュートでゴールを決めたのは、またしても久遠でした。

    これで久遠はこの試合だけで3得点を決め、ハットトリックを達成します。

    ハーフタイムを迎えたチームZのロッカールームは、歓声まで上がるほどの大盛り上がりでした。

    今日の俺は上手くいきすぎてて怖いと久遠が言い、このまま勝つぞと意気揚々とフィールドに戻る彼らでしたが、後半から段々と雲行きが怪しくなってきます。

    ボールを持つ雷市にいったん戻せと声を掛け、パスをもらった久遠が、鰐間弟にボールを奪われてしまいます。

    中盤からDFまでし始めた彼らを潔がなんとか止めようとしますが、2対1では勝てるはずもなく、千切も伊右衛門もあっさりとかわされて、ゴールを決められてしまいました。

    その後も久遠が潔に意味不明なバックパスをした隙を突かれ、再び鰐間兄弟にゴールを決められてしまいます。

    雷市にミスを責められ、

    「こんな大事な試合で……ごめん……!!」

    と土下座までして謝罪した久遠を、わざとじゃないし、まだ勝ってるんだからと、國神ら他のメンバーは許そうとします。

    次にゴールを決められたら、このままひっくり返されかねないと、危機感を募らせながらそのようすを見守る潔は、偶然にもその瞬間を目撃してしまいます。

    もう良いから立てよと言う國神に、ごめんと言って立ち上がった久遠の顔は、うっすらと笑みを浮かべていたのでした。

     

    【ブルーロック】第17話 ごめん の感想・考察

    【ブルーロック】第17話 ごめん の感想・考察

    これまでチームZの仕切り役であった久遠が、立て続けにゴールを決めたあげく、ハットトリックまで決めた時には、わたしまでおおっと盛り上がりました。

    特に千切をネチネチと苛めていた鰐間兄弟の悔しそうな表情には、溜飲が下がります。

    前半戦を終えて、ロッカールームで盛り上がるチームZを見て、色々と問題のある作戦名はともかく、作戦自体は大当たりだったなと、胸を撫で下ろしました。

    ところが後半戦の開始早々、今度は自分がゴールを決めてやると意気込む雷市に、いったん戻せ、ゆっくりと時間を使っていこうと久遠が言い出したあたりから、段々と歯車がずれ始めます。

    あっさりと敵にボールを奪われてゴールを決められた後も、なぜかDFの潔に弱いバックパスを出してまたボールを奪われ、再度チームWにゴールを献上した時には、前半の活躍はなんだったのかと思ってしまいました。

    しかしチームメイトに土下座までして許してもらった後、顔を上げた久遠の口元が笑みの形に歪んでいるのを見た瞬間に、もしかして敵は相手チームだけではないのかもしれないと思えてきました。

    久遠の真意が明らかになりそうな、第18話からも目が離せません。

     

     

    【ブルーロック】第16話 一撃のネタバレあらすじ

     

    潔たちの次の対戦相手であるチームWには、鰐間兄弟というキーマンがいるのだと、伊右衛門は語ります。
    この双子はコンビネーションプレイが持ち味で、馬狼率いるチームXに勝った時も、彼らだけで4得点をあげているのだと。

    対策としてはコンビネーションプレイは一人ではできないので、分断して封じるのが攻略のカギだということでした。

    チームZは今までの反省を活かして、今回から相性のいい武器を持った三人で3トップを組み、フォーメーションチェンジをすることになります。

    翌日、キックオフと同時に鰐間兄弟が並んで飛び出すと、アイコンタクトによるパス回しだけでチームメイトたちが抜き去られてしまいました。

    気づけばゴールを守れるのは、ゴールキーパーの伊右衛門を除くと、ゴール前にいる潔と千切だけです。

    潔が千切に声をかけ、俺たちで止めると言うと、千切の名前を聞いた鰐間兄弟のおしゃべりな弟が反応しました。

    「千切……? 千切ってあのガラスの天才くんかぁ?」

    実は千切は、鰐間兄弟と同じ部活に所属していた元チームメイトだったのです。

    二人はニヤニヤしながらいまだにサッカーを続けている千切を、よほど自分の過去の栄光が忘れられないんだなと馬鹿にしました。

    そして千切を抜き去ろうとしながら、彼が抜き去られないように足に力を込めた瞬間にこう言います。

    「おいおいいいのか? そんな全力で走ったらまたぶっ壊れるぞガラスの足が!」

    千切がその言葉に怯んだ瞬間、調子に乗っていた鰐間弟から、潔がファウル覚悟でボールを奪うことに成功しました。

    潔は千切に向かって、過去のことなんてどうだっていいと叫びます。

    自分にとってのお前は、チームZの千切豹馬なんだと言いながら出したパスが、前線に繋がりました。

    千切の過去も怪我のことも自分は良く知らないけど、俺たちはストライカーなんだと潔は言います。

    「悔しいのも苦しいのも何もかも……ゴール一撃で生まれ変われる」

    今村から五十嵐へと繋がったパスを久遠がヘディングで決めて、チームZが1点を先制するのを見ながら、潔は言葉を続けます。

    過去なんてどうでもいいんだと。

    俺が見たいのはお前の今なんだと。

    「俺たちは泣いて諦めるためにここにいるワケじゃないだろ」

     

    【ブルーロック】第16話 一撃の感想・考察

    冒頭からなぜか伊右衛門が仕切っていて、久遠は一体どうしたのかと思っていたら、のぼせるほど風呂で次の試合の作戦名を考えていたせいで、遅れてきたというオチでした。

    そうまでして考えた作戦が、過去の反省を活かしたものであったことまでは良かったのですが、肝心の作戦名が「サザンオールスターズ作戦」という、危険極まりないものであったことには色々な意味で心配になりました。

    コンビネーションプレイは一人でできないから、分断すればいいという安直な作戦も読んでいて心配になりましたが、案の定そのていどの付け焼刃では、双子のチームワークを崩すことはできませんでした。

    そのうえ、千切が鰐間兄弟の元チームメイトであるという事実が判明して、二人がかりでいじめられてしまいます。

    そんな千切を助けたのが、ここのところぎくしゃくしてしまっていた潔でした。

    潔からのパスを受けたチームメイトたちがゴールを決め、チームZはなんとか最初のピンチをチャンスに変えることに成功します。

    潔と千切の関係が、この試合の中で修復されるか、第17話も注目したいと思います。

     

     

    【ブルーロック】第15話 スパイラルのネタバレあらすじ

     

    日本フットボール連合の新入社員であるアンリは、そろそろこのブルーロックプロジェクトの経過を、JFUに報告する時期だが進捗はどうなのかと、エゴに尋ねました。

    しかしエゴは質問には答えず、これから至福の時間だからちょっと待てと、食事を優先しようとします。

    さまざまな小言を言うアンリに、もう一度一次セレクションは順調なのかと問われたエゴは、順調だまあ見てろ、そろそろスパイスの時間だと答えました。

    そのころチームZのトレーニングフィールドでは、潔が放ったシュートを枠外に外し、五十嵐には交代を宣告され、雷市からは、

    「下手糞が! ハッ、試合で決めたシュートはまぐれだな!」

    などと罵られてしまいます。

    壁際に座り込んだ潔は、ドリンクを飲みながら深々とため息をつきました。

    まわりは自分よりも上手い人間ばかりの中、なんとか「ゴールの匂い」がわかることと、「空間認識能力」という自らの武器に気づけた潔でしたが、それをどう使えばいいのかがわかりません。

    まぐれの一発なんかで終わりたくないと潔がつぶやいた時、ディスプレイが音を立てて、カップ焼きそばをすするエゴの姿を映し出しました。

    エゴは現在の全チームの成績を発表した後、ではここでスパイスだと、チームZのチーム内順位の変動を告げます。

    「つまり現在のチームZのトップランカーはお前だ……潔世一」

    呆然とする潔や、それぞれの反応を見せるチームメイトにかまわず、エゴは武器を見つけることがストライカーの第一条件だと言ったが、見つけただけでは宝の持ち腐れに過ぎないので、次はその才能を磨いて伸ばし、突出させるよう要求するのでした。

    そしてエゴの映像が消えると、24時間後のチームWとの試合予定が表示されており、チームメイトたちは試合に備えるべく、トレーニングフィールドを後にします。

    一人その場に残った潔は、自分の武器は目に見えたわかりやすいものではないため、その瞬間になってみなければわからないことに悩んでいました。

    しかしそこまで考えて、はたと気づきます。

    それは今の自分には、その瞬間が訪れた時に万全の状態で反応するための、90分間走り続けられる肉体が必要だということでした。

    走り出した潔の後ろに、立ち去ったはずのチームメイトたちが、それぞれの言葉をかけながら続きます。

    いつの間にか、潔はチームZのトップランカーとして、チームメイトたちの中心になっていたのでした。

    ようやく自分がチームZで一番なのだという実感がわいた潔は、このブルーロックでなら、自分は生まれ変わることができるのだと確信します。

    エゴはそのようすを眺めながら、競争のスパイラルのある、世界一熱い場所にしかヒーローは生まれないのだと呟くのでした。

     

    【ブルーロック】第15話 スパイラルの感想・考察

    ドリブルによる突破力や、シュート力といったわかりやすい能力ではない自分の武器に、どう磨けばいいのかがわからず悩む潔でしたが、自分の武器が使える状況になっても、動けなければ意味がないことに気づいて、まずは持久力をつけることにしました。

    一見問題の先延ばしに見えなくもありませんが、なにごとも一朝一夕で身につけば誰も苦労はしないので、できることから始めるのは間違いではないと思います。

    一人でトレーニングをすることで、チームメイトに差をつけようとする潔でしたが、チームZのトップランカーとして注目されているせいで、あっさりとばれてしまい、抜け駆けすることはできませんでした。

    潔に負けまいと奮起するチームメイトと、追い抜かれまいとする潔による競争の螺旋が、チームZの成長をうながした末に、これからどんな化学反応を見せるのか、第16話も楽しみです。

     

    ブルーロック|ネタバレのまとめ

    漫画を「ネタバレあらすじで楽しむ」のも楽しみ方としてアリですが、やはり漫”画”なので、せっかくなら”画”とあわせて読んだ方が面白さは倍増します。

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