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    鬼滅の刃|最新話ネタバレから過去話まで一挙紹介!【少年ジャンプ】

    目次

     

    【鬼滅の刃】第149話 嫌悪感 のネタバレあらすじ

     

    炭治郎の発言を聞いた猗窩座は、生理的に受け付けないのだと自分自身を理解します。

    金属に爪を立てるような神経に障る嫌悪感に猗窩座は、弱者だから不快なのかと思っていたが強くなっても不快感が消えないと気付きます。

    炭治郎の目や声や言葉の全てに猗窩座が嫌気がさすのは、実は過去のある出来事が関係していました。

    猗窩座は過去に炭治郎が言った内容と同じような言葉をかけられた事があり、その相手を連想してしまうのです。

    連想してしまわないように振り払おうと、猗窩座は炭治郎に連続攻撃をします。

    何とか防ぐ炭治郎ですが、猗窩座の攻撃の威力が凄すぎて無傷では済みません。

    的確に急所を突いてくる猗窩座の攻撃に違和感を感じた炭治郎は、戦いながら今までの猗窩座の言動から推理しようとします。

    激しい攻防の中、炭治郎の攻撃は猗窩座の首元を掠りますが猗窩座はほとんど効いていません。

    炭治郎達が戦い始める少し前、千寿郎は炎柱の書に記されていた炎柱と日の呼吸の剣士との会話で日の呼吸の剣士が無惨と対峙した時の話を手紙に書いていました。

    しかし受け取る為に戦いが始まってしまったので、猗窩座に勝たなければ炭治郎は読む事は出来ません。

    死に物狂いで炭治郎が猗窩座と戦っていると、猗窩座に蹴り飛ばされた義勇が戻ってきます。

    猗窩座の攻撃を受けた義勇は怒りに満ちており、猗窩座を仕留める気満々です。

     

    【鬼滅の刃】第149話 嫌悪感 の感想・考察&150話の期待

    義勇が蹴り飛ばされてしまっている間、狂気に満ちた猗窩座を相手に炭治郎は善戦していました。

    炭治郎から猗窩座が連想してしまう人物の顔は伏せられていましたが、恐らく猗窩座の師匠のような存在だろうと思います。

    猗窩座が向きになっていたので、このまま炭治郎がやられてしまうのではと心配になりましたが義勇が戻ってきました。

    千寿郎の手紙の描写があった事を考慮すると、恐らく炭治郎は無事に生きながらえると思われます。

    問題は義勇の安否ですがしのぶを失ったのでさすがに義勇まで失う事はないでしょうし、この後の無惨戦を考えると2人で次回か次々回ぐらいに猗窩座を倒すと思われます。

     

    【鬼滅の刃】第148話 ぶつかる のネタバレあらすじ

     

    猗窩座との戦いに、義勇も動き出します。

    義勇がさっそく水の呼吸の参ノ型「流流舞い破壊殺・乱式」を繰り出すと、猗窩座は水の柱に出会ったのは50年振りだと喜びます。

    猗窩座の様子なんて気にせず、続いて義勇は水の呼吸の壱ノ型「凪」を繰り出します。

    猗窩座が以前の水の柱は使っていなかったので見た事の無い技だと言っている隙を突いて、炭治郎がヒノカミ神楽「烈日紅鏡」で猗窩座を攻撃します。

    しかし猗窩座は難なく躱し、炭治郎の後ろに回り炭治郎の首を狙います。

    間一髪のところで義勇が、水の呼吸の弐ノ型「水車」で猗窩座の腕を落とします。

    その後も激しい攻防を繰り広げますが、猗窩座の足技は掠っただけでも相当な威力で義勇と炭治郎はダメージを受けます。

    義勇に興味津々な猗窩座は何度も義勇の名前を聞こうとしますが、義勇は頑なに答えません。

    猗窩座に蹴り飛ばされた義勇に炭治郎が声をかけたので、猗窩座に義勇の名前が伝わってしまいます。

    猗窩座は義勇だけでなく炭治郎の成長も喜んでおり、杏寿郎が死んで良かったと言い出します。

    その発言を聞いた炭治郎は怒り、猗窩座が言っている事は全部間違っていると否定します。

    炭治郎は猗窩座に、強い者が弱い者を助けそして弱い者が強くなり他の者を助けるのが自然の摂理だと言います。

    そして炭治郎は猗窩座に、お前の考え方を許さないし好きにさせないと啖呵を切ります

     

    【鬼滅の刃】第148話 ぶつかる の感想・考察&149話の期待

    猗窩座との激しい攻防に義勇も参戦して、2対1の白熱する戦いが繰り広げられています。

    義勇も炭治郎も相当強くなっているはずなのに、猗窩座は2人を相手していても余裕の様子です。

    早く中心部へと向かわないといけないというのに、足止めどころか危うい状況となってきました。

    猗窩座の言動に怒りを隠せない炭治郎が啖呵を切りましたが、炭治郎の発言に猗窩座の左拳が引攣いていました。

    炭治郎の発言に怒っているのか喜んでいるのかはまだ分かりませんが、ここから猗窩座は更に猛攻を仕掛けてきそうな気配です。

    猗窩座相手に義勇と炭治郎が、無事突破出来る事を祈るばかりです。

     

     

    【鬼滅の刃】第146話 誇り のネタバレあらすじ

     

    善逸に切り付けられた獪岳は、6つしか型がない雷の呼吸の7つ目を壱ノ型しか使えないはずの善逸が編み出したと聞いて激昂します。

    負けるのは嫌だと思う獪岳は、善逸も体力が残っていないはずなので落下して死ぬから負けていないと考えます。

    すると愈史郎が現れ、欲しがってばかりだと自分では生み出せないから結局何も持っていないのと同じだと獪岳に言います。

    そして愈史郎は独りで死ぬのは惨めだなと獪岳に言い、善逸を救出します。

    その頃大怪我を負った善逸の意識を失っており、善逸は三途の川の岸辺に居るように感じていました。

    三途の川の対岸にいる祖父に、獪岳と仲良く出来なかった事と自分がいなければ獪岳はあんな風にならなかったかもしれないと謝ります。

    何も答えない祖父の様子を見て、善逸は三途の川を渡ろうとしますが植物が足に絡まって進めません。

    すると祖父は善逸に、お前は儂の誇りだと言います。

    その言葉を聞いた善逸が意識を取り戻すと、愈史郎と村田達が手当てをしてくれていました。

    一方の義勇と炭治郎は、全く上弦と遭遇しませんが無残のところにもなかなか辿り着きません。

    しかし炭治郎がしのぶの仇をとろうと考えていた時、突然天井を破って猗窩座が現れます。

    その頃珠世は、人間に戻る薬を分解しているであろう肉の繭に少しずつ体が吸収されていました。

    いずれ取り込まれる事を悟った珠世は、早く誰か来てと切に願っていました。

     

    【鬼滅の刃】第146話 誇り の感想・考察&147話の期待

    兄弟対決に勝利した善逸でしたが、ボロボロで命も危うい状況でした。

    やはり生死を間を彷徨っている時というのは、三途の川を見るようで祖父と対面する事となりました。

    善逸が祖父のところへ行こうとした時はヒヤッとしましたが、植物が絡まり動きを止めてくれました。

    きっとあの植物は、善逸を生かそうとする祖父の力だったのではないかと思います。

    ようやく上弦を1人倒して善逸も命を取り留めホッとしたのも束の間、次は義勇と炭治郎VS猗窩座の戦いの火蓋が切って落とされました。

    恐らく義勇と炭治郎が勝つでしょうが、珠世もかなり危ない状態なので残り時間が気になるところです。

     

     

    【鬼滅の刃】第145話 幸せの箱 のネタバレあらすじ

     

    獪岳が遭遇してしまったのは、よりにもよって上弦の壱である黒死牟。

    勝てないと悟った獪岳は、黒死牟の前に膝を折り、命乞いをしました。

    生き残りさえすれば、いずれは勝つこともできると、今までそう信じて生きてきたからです。

    自らの血を受けさせ、一滴でも零せば殺すと告げた黒死牟は、彼を鬼にしました。

    あの時感じた恐ろしさに比べれば、こんな奴大したことはないと獪岳は思います。

    いつも泣いているような根性なしの善逸も、そんな奴と二人で後継だなどと言った育手の老人も、死んで当然なのだと怒号を上げ、獪岳は雷の呼吸弐ノ型、稲魂を放ちました。

    もう善悪の区別もつかなくなったのかと問う善逸に、つくと言う獪岳は雷の呼吸参ノ型、聚蚊成雷を放ちながら、自分を評価し認める者が善で、評価せず認めない者が悪だと答えます。

    畳み掛けるように放たれた伍ノ型、熱界雷が、善逸に黒い罅割れのような傷を刻みました。

    雷の呼吸陸ノ型、電轟雷轟で容赦のない追い討ちを入れながら、鬼になって雷の呼吸を越えた、自分の力を目と体に焼きつけろと、獪岳は勝ち誇ります。

    自分は特別でお前らとは違うと叫ぶ獪岳を見上げながら、攻撃の衝撃に吹き飛ばされて穴に落ちた善逸は、散々育手の老人から、兄弟子を見習えと叱られたことを思い出していました。

    獪岳が自分のことを嫌っていたのは知っていたし、彼の方もそんな兄弟子のことが嫌いでしたが、ひたむきに努力する獪岳を心から尊敬し、いつもその背中を見ていたことは確かだったのです。

    育手の老人にとっても、自分にとっても特別で大切な人だったのに、それでは足りなかったんだなと、善逸は思いました。

    (どんな時も、アンタからは不満の音がしてた。心の中の幸せを入れる箱に、穴が空いてるんだ。どんどん幸せが零れていく。その穴に早く気づいて塞がなきゃ、満たされることはない。爺ちゃんごめん。俺たちの道は分かたれた)

    空中で回転し、穴の側面にある壁を蹴る善逸に、獪岳がまだ余力があるのかと驚いた瞬間、

    (ごめん兄貴)

    心の中で詫びた善逸の、雷の呼吸漆ノ型、火雷神が兄弟子の首を撥ねます。

    速すぎて見えなかったと驚愕し、やはり育手の老人は善逸だけ贔屓して、自分の知らない型を教えたのだと悔しがる兄弟子の叫びを、老人はそんな人ではないと彼は否定しました。

    「これは俺の型だよ。俺が考えた俺だけの型。この技で、いつかアンタと肩を並べて戦いたかった……」

     

    【鬼滅の刃】第145話 幸せの箱 の感想・考察&146話の期待

    獪岳を鬼にしたのが誰かということは、確かに気にはなっていましたが、まさかの黒死牟で、わたしは思わず嫌いなはずの獪岳に、同情してしまいました。

    これはひどい。

    なんという無理ゲー。

    絶対に逃げられないやつですね、わかります。

    生き延びるためなら泥水でもすする獪岳なら、鬼になってでも死にたくないと思うのも、無理はないかもしれません。

    ただ、結局鬼になっても善逸の怒りを買って殺されてしまったわけで、どうせ死ぬのなら、敵わないまでもあの場で黒死牟と戦って、討ち死にした方が被害は少なかったような気がしました。

    鬼殺隊のままなら本人の名誉だけは守られるし、育手の老人も責任を取って切腹などせずに済みましたが、鬼になってから死んだ今の方が、色々失ったみじめな最期のような気がするからです。

    まあ人の性格などそう変わるものではないし、たとえやり直す機会があっても、結局はこうなってしまっていた可能性が高いので、所詮は結果論に過ぎないのかもしれませんが。

    外道に堕ちた兄弟子を倒したまではいいのですが、一緒に穴に落ちる善逸は助かるのか、146話が気になり過ぎて辛いです。

     

     

    【鬼滅の刃】第144話 受け継ぐ者たち のネタバレあらすじ

     

    炭治郎が穴に足を取られていると、義勇が気を抜かないように注意します。

    建物が生き物のように動いていて、隊士達を散り散りにしようとしているのです。

    猶予は珠世が耐えている間しかないので、炭治郎達は急いで無惨の元へと向かいます。

    すると突然カラスが現れ、炭治郎達にシノブの死を伝えます。

    義勇はカラスが謎の紙をぶら下げている事に気付きます。

    実はカラスを使い、産屋敷家の当主となった輝利哉が妹のくいなとかなたと共に伝達していたのです。

    情報を集める為、輝利哉は一枚でも多くカラスに紙を撒くように伝えてと妹達に言います。

    現段階では全員の位置が無惨と遠いので、北に案内するように輝利哉は指示します。

    そして輝利哉は上弦と対峙するカナヲと善逸の身を案じます。

    獪岳と対峙する善逸は、雷の呼吸を継承権を持っていたのに何で鬼になったのかと問い掛けます。

    善逸は雷の呼吸の使い手から鬼を出してしまった事で、祖父が自害したと激怒します。

    しかし獪岳は、評価しない者の相手をする気はないので正しく自分を評価してくれる者につくのだと言い捨てます。

    そして獪岳は、亡き祖父を罵倒します。

    更に怒った善逸が獪岳に向かって壱ノ型だけ使えない事を指摘すると、頭に血が上った獪岳が善逸に攻撃してきます。

    しかし素早い動きで擦れ違いざまに善逸が獪岳の首元を切り付けると、獪岳は善逸の動きが以前と別人だと驚きます。

     

    【鬼滅の刃】第144話 受け継ぐ者たち の感想・考察&145話の期待

    童磨との戦いに敗れ吸収されそうになっていたシノブでしたが、やはり生きてはいなかったようです。

    満身創痍の状態から更に背骨か首の骨を折られたようだったので覚悟はしていましたが、やはりショックです。

    それにしても父を失って間もないのに、皆の為に行動している輝利哉も立派だと思います。

    迷路のような空間なので、無惨を倒すにはこの輝利哉の力が非常に重要です。

    輝利哉のサポートもあるので、この調子だと炭治郎と義勇は無惨のところに辿り着けるのではないでしょうか。

    獪岳と戦っている善逸ですが、今の善逸は以前よりも格段に強くなっているので無傷では済まないでしょうがきっと獪岳を倒してくれる事でしょう。

     

     

    【鬼滅の刃】第143話 怒り のネタバレあらすじ

     

    カナエとしのぶは子供のころに両親を鬼に殺され、自分たちも危ういところを悲鳴嶼に助けられます。

    だから二人は泣きながら、他の人に自分たちと同じ思いを味合わせないように、一体でも多く鬼を倒そうと指切りしました。
    童磨の頸を貫いた日輪刀が抜けるのを見ながら、しのぶは思います。

    たとえ力が弱くて鬼の頸が斬れずとも、一体倒せば何十人、上弦を倒せれば何百人もの人を助けられる。

    できるできないの問題ではなく、やらなければならないことがあると。

    怒っているのかと問う炭治郎の言葉を思い出し、重力に従って落下するしのぶは、心の中で返事します。

    そうだ自分は怒っている。

    ずっとずっと怒っているのだ。

    親を殺され、姉を殺され、カナヲ以外の継子も殺された。

    アオイたちも鬼に身内を殺されていなければ、今も家族と幸せに暮らしていたのだ。

    (ほんと頭にくる。ぶざけるな馬鹿。なんで毒効かないのよコイツ。馬鹿野郎)

    歪んだ笑みを浮かべる童磨は、しのぶを血鬼術で作った蓮の蔦で自らの胸の中に引き寄せると、彼女を抱きしめながら涙を流します。

    「えらい!! 頑張ったね!」

    弱い女の子がここまでやれるなんて感動したとか、姉より才能がないのに今まで死ななかったことが奇跡だとか、称賛する風を装いつつ馬鹿にする童磨は、しのぶに言い残すことはあるかと尋ね、彼女は地獄に堕ちろと答えました。

    「!? 師範!!」

    必死に走ってきたカナヲが勢いよく扉を開けた時、しのぶの左手がわずかに動き、遅れて骨の折れる鈍い音が響きます。

    しのぶの手から日輪刀が零れ落ち、金属音を立てるのが合図だったかのように、目を見開いたカナヲが叫び声を上げ、花の呼吸肆ノ型、紅花衣を放ちました。

    しかしカナヲの目の前で童磨の姿が掻き消え、下の足場から軽やかな着地音が聞こえます。

    遅れて着地した彼女に、吸収している最中に斬りかからないでくれという童磨の体には、すでにしのぶの体が半分以上埋まっていました。

    呼吸を荒げて目を血走らせ、額や首に血管を浮き上がらせながらもなんとか自制するカナヲが、挑発に乗ってこないことに感心しながら、先ほどの指文字で自分の能力を教えたのかと問う童磨は、無駄なのに頑張り屋さんだとしのぶを撫でながら嘲ります。

    「いやあ、それにしても今日はいい夜だなぁ。次から次に、上等な御馳走がやってくる」

    しのぶの髪飾りに舌を這わせながらそんなことを呟く童磨に、カナヲの怒りは爆発する寸前でした。

    大切な人がこの先もずっと生きていると、それが単なる願望に過ぎないことを忘れて、人はなぜかそう思い込んでしまうのだと善逸は思います。

    部屋に入り、そこにいるのはわかっているから出てこいと言う善逸に、兄弟子に向かって口の利き方がなっていないという返事とともに、獪岳が姿を見せました。

    「少しマシになったようだが、相変わらず貧相な風体をしてやがる。久し振りだなァ善逸」

    新たに上弦の陸となった男を睨みつけ、善逸が答えます。

    「獪岳。鬼になったお前を、俺はもう兄弟子とは思わない」

     

    【鬼滅の刃】第143話 怒り の感想・考察&144話の期待

    前回姉や悲鳴嶼をしのぶが羨むのを見て、わたしは同性の柱である蜜璃ではなく、なぜピンポイントで彼なのかと不思議に思っていたのですが、今回初めて姉妹揃って命を救われたからなのだと知って、ようやく納得がいきました。

    首に毒を打ち込むのに成功したにもかかわらず、力及ばずに敗れるしのぶの姿に絶望したのは、きっとわたしだけではないと思います。

    褒めているような口ぶりで彼女を馬鹿にする童磨には、本当に腹が立ちました。

    最後に指文字でカナヲに指示を出したしのぶの努力が実り、彼女がカナエやしのぶの仇を討ってくれることを心から望みます。

    そして善逸のようすが柱稽古の最中からおかしかった理由が、今回ようやくわかりました。

    過去に彼に果実を投げつけた同門の男が、上弦の鬼になったことが原因で間違いないでしょう。

    もしかしたら善逸がじいちゃんと呼ぶ元柱の育手に、獪岳が何かしたのではないかと思えてなりません。

    善逸のことも気になりますが、カナヲや炭治郎たちのことも気になる、144話が待ち遠しいです。

     

     

    【鬼滅の刃】第142話 蟲柱・胡蝶しのぶ のネタバレあらすじ

     

    生まれつき白橡の髪と、目の中に虹を持っていた童磨は、両親が作った極楽教の教祖に据えられました。

    早熟な子供だった童磨は、周囲の大人たちを馬鹿にしており、頭が悪いと彼らを哀れみます。

    そんな彼らを幸せにして助けてあげたい。

    そのために自分は生まれてきたのだと、童磨は自負していたのです。

    「うーん、五回目。これも駄目だね。効かないや」

    日輪刀で傷ついた右手を見せつけながら、童磨は言いました。

    徐々に効き目が悪くなってきているが、あと何回調合できるのかと、彼はしのぶを心配するような発言をします。

    大量の汗をかきながら、しのぶは耐性がつくまでの早さが異常だと、上弦の強さに眉根を寄せました。

    凍てついた血を霧状にし、扇で散布した童磨の決起術を吸い込んでしまったしのぶは、肺胞が壊死してしまっています。

    次の手として、彼女は蟲の呼吸蜻蛉の舞い・複眼六角で、連撃によって大量の毒を打ち込みました。

    防御しようとした童磨でしたが、しのぶの速さについていくことができず、貫かれた体の六ケ所から血をしぶかせます。

    しかし攻撃後に距離をとったしのぶの左胸からも、鮮血が飛び散りました。

    崩れ落ちる彼女に、毒じゃなくて頸を斬れれば、それだけ速かったら勝てたかもしれないのにと告げる童磨でしたが、すぐにあー無理かあ、君小さいからと前言を否定して嘲笑します。

    その言葉に、手の甲に滴り落ちる血液を眺めるしのぶは思いました。

    なぜ自分の手はこんなに小さく、身長が伸びなかったのか。

    あとほんの少しでも体が大きければ、鬼の頸を斬れたのだろうか。

    手足が長ければ長いほど筋量が多いから有利で、カナエは細身だったが自分より身長が高かったと。
    本当は姉が今際の際になんと伝えようとしたのか、しのぶは知っていました。

    ”多分しのぶはあの鬼に負ける”と、そう言おうとしてやめてくれたことを。

    しのぶの瞳が潤み、涙が零れ落ちそうになった時、彼女はしっかりしろ、泣くことは許さないという、姉の声を聞いた気がしました。

    カナエの幻はしのぶに立てと言いますが、彼女は立てないし息もできないのだと、内心で弱音を吐きます。

    「関係ありません。立ちなさい、蟲柱・胡蝶しのぶ」

    その言葉に、しのぶは目を見開きました。

    カナエは倒すと決めたのなら倒し、勝つと決めたのなら勝てと叱責します。

    なにを失おうが勝つと、自分ともカナヲとも約束しただろうと。

    とどめを刺そうと近づいてくる童磨の足音を聞きながら、蹲る妹の肩に手を置いたカナエは、

    「しのぶならちゃんとやれる。頑張って」

    と、目に涙を浮かべてしのぶを励ましました。

    次の瞬間、自らに背を向けたまま立ち上がったしのぶに童磨が驚きます。

    鎖骨も肺も肋も斬られて、その体の大きさと出血量では死んでいてもおかしくないのにと。

    咳込んだしのぶの肺がゴロゴロと音を立てていることに気づき、想像を絶する痛みだろうから、自分がすぐに楽にしてやると、微笑みかける彼の言葉を無視し、彼女は思います。

    (狙うならやはり急所の頸。頸に毒を叩き込めば勝機はある)

    四方八方にうねりながら、橋を割るほどの速度で踏み込んでの、速く低い蟲の呼吸蜈蚣の舞い・百足蛇腹が、童磨を貫きました。

     

    【鬼滅の刃】第142話 蟲柱・胡蝶しのぶ の感想・考察&143話の期待

    童磨の回想に関しては、わたしは彼が子供のころから人を馬鹿にしていたのだなと、そんな感想しかありませんでした。

    それよりも徐々に追い詰められていくしのぶが、量で勝負しようと連撃を叩き込んだまではよかったものの、肉を切らせて骨を断ってきた童磨の反撃で、重傷を負ったことの方がわたしは重大事です。

    体が小さくて鬼の頸を斬れない彼女を憐れむそぶりで嘲笑う、童磨の性根は実に最悪であり、しのぶが目に涙を浮かべた時には、本当に腹が立ちました。

    過去の回想とは違う、カナエの幻の厳しい言葉は正直イメージと違いましたが、これも妹を心配しての叱責であり、最後には泣きそうになりながら励ます姿を見て、なんとか彼女を立ち直らせようと必死だったのだと思います。

    肺に血が入るというのは本当に危険で、それで溺れ死ぬというような話を聞いたことがある気がします。

    しのぶの決死の突きは、童磨のどこを貫いたのか、気になって仕方がない143話も見逃せません。

     

     

    【鬼滅の刃】第141話 仇 のネタバレあらすじ

     

    しのぶは最愛の姉の最期を思い出していました。

    今際の際に鬼の頸が切れないしのぶの身を案じ、鬼殺隊を辞めて長生きして欲しいというカナエの願いを拒絶してまで、なんとか聞き出した姉の仇の特徴を。

    ――曰く、頭から血をかぶったような鬼だった。

    「やあやあ初めまして。俺の名前は童磨。いい夜だねぇ」

    ――曰く、にこにこと屈託なく笑い、穏やかに優しく喋る。

     

    その時、童磨の近くに倒れていた女が身を起こすと、涙を零しながらしのぶに向かって懸命に手を伸ばし、助けを求めます。

    左手の人差し指を口元で立て、しー、今話してるだろうにと言う、童磨の右腕がぶれ、同時に斬撃と氷が発生しました。

    しかし次の瞬間、その女を横抱きに抱いて救い出していたしのぶが、離れた場所に着地しつつ、声をかけて安否を確認します。

    その速度に感心して、柱なのかなと笑う童磨の言葉が終わるのとほぼ同時に、しのぶの目の前で女の首が落ちました。

    瞠目するしのぶに、大丈夫だからそこにそのまま置いておいてくれと、後でちゃんと喰べるからなどと告げながら、童磨が立ち上がります。

    ――曰く、その鬼の使う武器は、鋭い対の扇。

    童磨の姿は、カナエから聞き出した仇の特徴と一致していました。

    自分は”万世極楽教”の教祖で、信者の皆と幸せになるのが務めだから、その子も残さず綺麗に食べると言う童磨に、しのぶは皆の幸せなどと惚けたことをと、この人は嫌がって助けを求めていたと反論します。

    童磨は笑顔を浮かべたまま、だから救ってあげただろうと答えました。

    皆が死ぬのを怖がるから、自分が喰べてやることで共に永遠の時を生き、信者たちの想いや血や肉を、しっかりと受け止めて救済し、高みへと導いているのだと。

    その身勝手な主張に、しのぶは額に青筋を浮かべ、嫌悪感も露に吐き捨てました。

     

    「正気とは思えませんね。貴方頭大丈夫ですか? 本当に吐き気がする」

     

    手厳しいその反応に、傷ついたような様子を見せる童磨でしたが、ふと何かに気づいたようすで言います。

     

    「可哀想に。なにかつらいことがあったんだね……。聞いてあげよう、話してごらん」

     

    そんな仇の物言いに、額や頬、羽織を握りしめる左手に血管を浮かべたしのぶは、童磨に憎悪の視線を向けながら問いました。

    「つらいも何もあるものか。私の姉を殺したのはお前だな? この羽織に見覚えはないか」

    問われるがままに羽織に視線を向けた童磨は、思い出したようにああと声を上げ、花の呼吸を使っていた女の子かなと答えます。

    「優しくて可愛い子だったなあ。朝陽が昇って喰べ損ねた子だよ、覚えてる。ちゃんと喰べてあげたかっ……た」

    たという言葉と同時に、激怒したしのぶの放った、蟲の呼吸蜂牙の舞い、”真靡き”が、かざした右手の指の間をすり抜け、童磨の左目から後頭部に貫通しました。

    童磨が放った迎撃の血鬼術、蓮葉氷を、しのぶは後方に宙返りしながら回避します。

     

     

    しかし完全には回避しきれず、左頬と左手の一部が凍りつきました。

    冷気に呼気を煙らせて、速いが突き技では鬼は殺せないと告げる童磨に、しのぶは独特な音を立てて日輪刀を鞘に納めながら、毒ならどうかと尋ねます。

    その言葉と同時に体に毒が回り、床に手をついた童磨が血を吐きながら、これは那多蜘蛛山で使われた毒よりも強力だなどと、鬼たちの間で情報が共有されていることを窺わせる発言をします。

    上弦に対してこの毒が通用するかこれでわかると、見守るしのぶの祈りも空しく、しばらくして身を起こした童磨は、毒の分解に成功。

    それどころか納刀時の音から、そこで毒の調合を変えていることを見抜いた童磨は、満面の笑みを浮かべながら、次の調合なら効くか試してみようよと、聞きようによっては挑発ともとれる提案をします。

    忍は日輪刀を振るいながら、このあたりまでは想定内なので構わないと答えました。

     

    【鬼滅の刃】第141話 仇 の感想・考察&142話の期待

    副題から察しはつきましたが、姉のカナエを殺した鬼とは、童磨のことだとわかった時には、わたしは複雑な気持ちになりました。

    カナエの、

    「あなたは頑張っているけれど、本当に頑張っているけれど、多分しのぶは……」

    という言葉から、カナエの中で鬼殺隊の剣士としてのしのぶの評価は、あまり高くなかったように私には感じられました。

    鬼を滅ぼすためには頸を斬るのが最も有効なのに、それができないがゆえに、鬼にも効く毒を用いて柱まで昇りつめたしのぶですが、上弦に毒が効かなかった場合、詰んでしまうのではないかとわたしはとても心配だったからです。

    亡き姉への祈りも空しく、童磨にあっさりと一つ目の毒が分解されてしまった時には、思わず渋面にならざるを得ませんでした。

    毒を喰らうのが面白くて癖になりそうなどと言い放つ童磨に、このあたりまでは想定内だと答えたしのぶの言葉が、強がりでないことを祈るばかりです。

    しのぶは童磨を殺せる毒を調合できるのか、142話が非常に気になります。

     

     

    【鬼滅の刃】第140話 決戦の火蓋を切る のネタバレあらすじ

     

    自由落下しながら、炭治郎は現状を分析します。

    恐らくここは敵の血鬼術による空間。

    最後に見た時は珠世が無惨を抑え込んでいたが、それもいつまでもつかわからないため、可能な限り迅速に合流し、無惨を討つ必要があると。

    しかしそれにはなんとか落下速度を殺し、上手く着地できなければ墜落死は確実です。

    建物のどこかを掴もうとする炭治郎でしたが、体勢が悪く、落下の圧で踏ん張りがききません。

    あわやというところで彼を救ったのは、同じ入り口からこの空間に入った義勇でした。

    彼は近くの手すりを左手で掴み、右手で炭治郎の上着を掴んで落下速度を緩和します。

    背中から床に落ちたものの、無事だった炭治郎に手すりにぶら下がったまま義勇が安否を尋ね、炭治郎が礼を言った瞬間でした。

    背後から忍び寄っていた鬼が炭治郎に襲い掛かり、彼は反射的に水の呼吸壱ノ型、水面斬りで迎撃します。

    しかし直後正面の襖ががたつき、義勇が炭治郎の名を呼んで注意を促すのと、そこから大量の鬼がなだれ込んだのはほぼ同時でした。

    炭治郎の水の呼吸陸ノ型、ねじれ渦に、着地した義勇が水の呼吸参ノ型、流流舞いを合わせます。

     

    【鬼滅の刃】第140話 決戦の火蓋を切る のネタバレあらすじ

     

    その場の鬼を滅ぼした後、剣技を放った体勢で固まりながら、炭治郎は義勇の見せた動きに内心で戦慄に近いものを感じていました。

    義勇は炭治郎の動きから彼が放つ技を瞬時に把握し、炭治郎の日輪刀の軌道を予測したうえで、お互いに斬り合うことのないように技を放ったのです。

    恐ろしいまでの判断能力と剣技の冴えに、この人やばいとビビる炭治郎を促し、義勇は歩き出しました。

    そのころ、別の経路から入った空間では、伊黒が蛇の呼吸伍ノ型、蜿蜿長蛇で十体近い鬼を薙ぎ払いながら呟きます。

     

    甘露寺に近づくな、塵共

     

    内心で黄色い歓声を上げる蜜璃に怪我の有無を確認した伊黒は、ないと言う蜜璃に先に進むと促すのでした。

    別の空間では、鬼を斬り捨てながら無一郎が数が多いと言うのへ、どうやら下弦程度の力を持たされているようだと答える悲鳴嶼が、物量でこちらを消耗させる腹積もりなのだろうと分析します。

    数秒躊躇った後、お館様は? と尋ねる無一郎に、悲鳴嶼は前を向いたまま一足先に逝かれたと答えました。

    産屋敷に失策など考えにくいと、自分から囮になったのかという無一郎の質問を、寿命が残り少なかったからだと悲鳴嶼が肯定します。

    産屋敷は自分にとって父親のような存在だったと、無惨は兄だけでなく自分たちの父親まで奪ったと、目に涙を浮かべて激情を滲ませ、無惨を嬲り殺しにして地獄を見せてやるという無一郎に、

     

    安心しろ……皆同じ思いだ

     

    【鬼滅の刃】第140話 決戦の火蓋を切る のネタバレあらすじ-2

     

    と答える悲鳴嶼の顔には、怒りで何本もの血管が浮き上がっていました。

    たった一人落ちた先の空間で、不死川は畳の上に正座しながら物思いに沈みます。

    頭の中は産屋敷のことでいっぱいでした。

    そんな不死川に二体の鬼が襲い掛かった瞬間、剣風が巻き起こり、鬼たちを肉片に変えます。

    右手にいつの間にか抜かれていた日輪刀を握り、次々と部屋に侵入してくる鬼たちを立ち上がって迎える不死川は、目から涙を流しながら皆殺しだと笑いました。

    伊之助と玄弥、そしていつもとようすの違う善逸もすでに城内にいて、別々の場所を走っていました。

    そして不死川と同じく孤立したしのぶが、骨を噛み砕く音のする部屋を覗き込むと、真っ赤な血を流して倒れる女たちに囲まれ、こちらに背を向けて座る男の姿。

    しのぶの気配に気づいて振り向いた童磨は、口元を血で汚し、手には食べかけの左手を持ったまま言います。

     

    あれぇ来たの? わあ女の子だね! 若くて美味しそうだなあ。後で鳴女ちゃんにありがとうって言わなくちゃ

     

    人間など敵ではなくただの食糧だとでも言わんばかりの発言に、しのぶの額に青筋が浮かびました。

     

    【鬼滅の刃】第140話 決戦の火蓋を切る の感想・考察&141話の期待

    【鬼滅の刃】第140話 決戦の火蓋を切る の感想・考察&141話の期待

    前回見た時から似ているとは思っていましたが、さまざまな情報から判断して、炭治郎たちが誘い込まれたのは、無惨の根城とでもいうべき異空間無限城で間違いなさそうです。

    以前琵琶を奏でて空間内のものを自在に操っていたことから、上弦の肆である琵琶鬼鳴女の能力ではないかと思われますが、目玉を操って屋敷を見つけた時から、監視としてあの場にいたのかもしれない、とわたしは思いました。

    そうなれば当然、無惨以外にも上弦の鬼が待ち構えているに違いないということで、誰がどの鬼と対峙するのかと思っていたのですが、雑魚鬼の大量投入には少し盛り下がりました。

    物量作戦で敵に消耗を強いるとか、それが鬼の頂点のすることだろうかと。

    ただ、今回はほかにも見せ場が盛りだくさんで、柱たちの産屋敷への想いなどもあり、すぐにまた熱中できたのでよかったです。

    不死川やしのぶだけが孤立したのかと思いきや、いつの間にか城内にいた伊之助と玄弥、善逸も単独で走り回っていて、心配になりました。

    中でも最近手紙を受け取ってから少し様子がおかしく、今も起きたままの善逸と、一人で上弦の弐である童磨と真っ先に対峙することになった、しのぶがとても心配です。

    柱で唯一鬼の頸を斬れないしのぶが、猗窩座よりも後で鬼になったにもかかわらず、より上位の上弦の弐である童磨と戦い、生き残ることができるのか、141話の動向を見守りたいと思います。

     

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