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    ブルーロック|最新話ネタバレから過去話まで一挙紹介!【少年マガジン】

    目次

     

    ブルーロック|29話 進化の一閃 のネタバレあらすじ

     

    大活躍した蜂楽に、チームメイトたちが駆け寄ってもみくちゃにします。

    限界を超えて見せた彼のように、自分もできそうな気がすると言う五十嵐を、國神が落ち着けと窘めました。

    先ほどのプレーは、蜂楽の武器である、”ドリブル”から生まれたもので、自分のゴールの方程式が通用しないこの試合は、新しい方程式を見つけなければならないのだと。

    頷いた蜂楽が、先ほどのプレーも、思い付きを実行したら成功しただけだと、簡単ではないことをほのめかします。

    それでも希望が見えたことで意識が変わり、チームZは気合いを入れ直しました。

    (必要なのは”エゴ”の進化だ!!! 見つけてやる……俺だけの進化の方程式!!)

    潔は雷市に、玲王をマンツーマンでマークして欲しいと要請します。

    自分と二人で挟み込み、空いたスペースを千切と我牙丸がカバーして、凪より先に玲王を潰さなくては、先ほどの二の舞だと主張する彼の意見に、伊右衛門が真っ先に同意しました。

    誰も反対しなかったせいで、従うしかなさそうな流れに、DFでサッカー人生が終わるなど納得できるかと、雷市が執念深く食らいつき、玲王は斬鉄にパスを出すしか選択肢がありません。

    そこに先ほど斬鉄にしてやられた千切が追いつき、スピードキングは自分だバカメガネと告げます。

    仲間でもない人間に馬鹿呼ばわりされ、イラついた斬鉄は更にスピードを上げ、千切を置き去りにして凪にパスを出そうとしますが、させないと追いついた千切が、伸ばした足でパスに触れました。

    逸れたパスを、ゴールに背を向けていた凪がトラップし、そのまま振り向きざまに放たれたシュートを、五十嵐は自分の顔面を使ってブロックして見せます。

    ナイスな顔面ブロックだと褒め、ボールを拾った蜂楽を、玲王がこいと挑発しますが、彼は今戦ってるのは自分だけではないと、國神にパスを出しました。

    彼のシュートレンジである、28mには近づけさせまいと群がられながら、どうすれば進化できるかと悩む國神を、潔が叱咤します。

    「ビビんな國神!! 勝負しろ!! お前はスーパーヒーローになるんだろ!!?」

    その声に覚悟を決めた彼は、自分がスーパーヒーローならこうすると、無警戒なレンジ外からの、まだ試したことのない全身全霊、一点照準によるシュートを放ちました。

    飛び出したゴールキーパーが、その一閃を強烈だが真正面でコースが甘いと、パンチングで弾こうとした瞬間、ボールが不規則に動いて空振りします。

    (揺れて落ちた!? ランダム軌道……!! このシュート……無回転!!?)

    驚愕し青ざめるゴールキーパーの脇をすり抜け、ボールがネットを内側から揺らしました。

     

    ブルーロック|29話のネタバレ感想&30話考察・期待

    盛り上がるチームZに、さっきまで死にかけだったくせにムカつくと、イラついた表情になる玲王は、サッカー歴半年の自分と凪の無敗記録に、傷がつくのが嫌だと試合を再開させます。

    サッカー歴半年でこんなに上手いのかと、驚いて動揺するチームZは、まだまだ甘いとわたしは思いました。

    サッカー歴が短いか長いか、上手いか下手かなど関係なく、勝つしかないのに、そんなことで動揺してどうするのかと。

    そんな中、今試合にかける意気込みを語っていた五十嵐の、顔面ブロックはなかなかのインパクトです。

    さらに今回は、國神が新しいゴールの方程式を生み出して、見事に2点目を奪い、同点まであと1点というところまで、追い上げて見せました。

    次に進化するのは誰なのか、気になる30話も楽しみに待ちたいと思います。

     

     

    ブルーロック|28話 スーパースペシャル のネタバレあらすじ

     

    あと何点取ったらサボっていいか訊く凪に、チームZのようすを眺めた玲王は、戦意喪失しているようだから、もういいかもしれないと答えました。

    しかしハーフウェイラインにボールを置き、ただ一人楽しくなってきたと笑う蜂楽に、潔がなにを言っているのかと訊くと、彼はリフティングしながら、敵の3人がすごくてテンションが上がると答えます。

    もう3対0なのだから、このままやっても勝ち目がないと言いかける潔を、ビビッているのかと蜂楽が見据えました。

    完璧に守っても守り切れない敵のゴールは、それだけスーパースペシャルなのだと言う彼は、だったら簡単なことだと笑みをこぼします。

     

    こっちも同じ様に……スーパースペシャルになればいい!

     

    そう言って潔にパスを出し、勝手に試合を再開させる蜂楽に、まだ心の準備が済んでいなかったチームメイトたちは慌てました。

    パスのリターンを求める蜂楽は、でも俺たちの作戦は研究されていると弱気を見せる潔に、だからそれを超えるのだと急かします。

    接近してくる凪の圧力に気圧されてパスを出した潔に、蜂楽は武器とか方程式とか、すべて使ってもダメだったのなら、コイツらからゴールを奪う瞬間は、自分の限界を越えられた瞬間と同義だと言います。

     

    俺の中の”かいぶつ”が言ってる……「絶体絶命ってやつは、ビビる局面じゃない! ワクワクする舞台」!!

     

    告げながら瞳にエゴを燃やして駆け上がる彼の姿に、潔は鳥肌を立てました。

    面白いと立ち塞がり、こいと挑発する玲王に、あいよと軽く答えた蜂楽は、ブチ抜くと宣言します。

    超速のシザースで玲王を翻弄した彼は、続くフェイントスピンルーレットで、玲王を抜き去りました。

    斬鉄が追い縋りますが、スピードでは勝てないと理解している蜂楽は、ボールを浮かせて、空中エラシコで正面突破して見せます。

    キーパーを除けばあと3人しかいないDFに、全員で潰せと玲王が指示を出しますが、蜂楽はいいねいいねとますます喜び、どうせ俺たちは世界一のストライカーになるために、青い監獄にいるのだと笑みを深めました。

     

    おまえらぐらい倒せなきゃ! それまでのストライカーってことだね!

     

    そう吼える彼は、あっという間にDFをすべて抜き去ります。

    この状況でなんて楽しそうにサッカーをするのかと、そのプレーに見惚れる潔は、蜂楽の言うとおりだと思いました。

    これが自分のサッカー人生で、最後の真剣勝負なのだとしたら、絶望なんて負けてからすればいいのだと。

    飛び出してきたキーパーをあざ笑うかのように、彼のラボーナがゴールネットを揺らします。

     

    観た? 俺のスーパースペシャルゴール♪ ホラ、楽しくなってきたっしょ?

     

    指差して言う蜂楽の言葉に、仲間たちの目から絶望が消え、潔の口元が吊り上がりました。

     

    自分の限界を超えたプレーだけが、ゴールになるんだ……!!!

     

    ブルーロック|28話のネタバレ感想&29話考察・期待

    今回は蜂楽無双の回で、本人だけでなく、わたしのテンションも上がります。

    敵の強さに心を折られそうになる、ほかのチームメイトたちと違い、敵の強さを喜ぶ蜂楽は、まるでどこかの孫さんのようでした。

    オラわくわくしてくっぞですね、わかります。

    最初に潔にパスを出して凪を躱させた蜂楽が、玲王や斬鉄を抜いて見せただけでなく、たった一人で攻め上がって、ゴールを決めてしまうシーンは、今回のお話のベストシーンで間違いないでしょう。

    1点返しただけでなく、心が折れかけていたチームメイトたちに、まだ終わってなどいないと希望を見せたのは、殊勲と言っても過言ではないと思います。

    とはいえまだ2点差あり、勝つためにはこれ以上点を取らせず、逆転しなければならないという、厳しい状況であることに変わりはありません。

    まずは同点に追いつけるのか、気になる29話も楽しみに待ちたいと思います。

     

     

    【ブルーロック】第27話 ただひとり のネタバレあらすじ

     

    完璧なボールコントロールと、間、髪を入れずのシュートを見せた凪に、愕然とするチームZの前で、彼は後はもうサボっていていいか尋ね、玲王はあと5点取るまでダメだと答えました。

    試合が再開すると同時に、ボールは國神に渡りましたが、彼のゴールレンジが28mであると研究済みの玲王が、フェイントを読んでボールを奪います。

    奪い返そうと追いかける國神の前で、玲王は再び凪に、先ほどと同じ軌道でパスを出しました。

    今度こそ奪うと、気合いを入れる五十嵐と雷市をあざ笑うかのように、今度は先刻より高くボールを浮かせた凪が、オーバーヘッドキックでゴール右上隅に叩き込みます。

    成早がもうプラン通りでは無理だと頭を抱え、ほかの仲間たちも軽いパニックに陥ってしまい、普段は冷静な國神までが、絡んできた雷市の言葉を聞き流すことができず、一触即発の雰囲気になってしまいました。

    五十嵐と潔が懸命に仲裁し、次の一手をチーム最速の千切に託します。

    ところがその千切を斬鉄が追い抜き、彼に出したはずのパスが奪われてしまいました。

    予想外の事態に動揺を隠せないチームZは、玲王にパスが渡ったことで慌ててしまい、凪へのマークを厚くすることに躍起になったせいで、斬鉄を自由にしてしまいます。

    気づいた時には玲王が、お前の”テリトリー”だろうと、彼へとボールを戻しており、斬鉄のゴールの方程式は完成していました。

    「うん……これが俺の”テリトリー”……」

    敵と味方の間をすり抜けたシュートは、伸ばした伊右衛門の右手をも躱し、ゴール左上隅に突き刺さります。

    (ダメだ……コイツらには――絶望的に勝てる気がしない……)

    絶望に打ちひしがれる潔たちの前で、チームVのスリートップたちが会話していました。

    「ゴメン玲王……”テリトリー”ってどーゆー意味?」

    「ハハ! ダテメガネかけても、賢くなれねーっつーの!」

    「バカ斬鉄」

    ――このときのおれたちにはもう、勝つために戦うなんて選択を、信じられるヤツはいなかった――。

    「いいね! いいね! 楽しくなってきた♪」

    ――ただひとり、蜂楽廻を除いては――。

     

    【ブルーロック】第27話 ただひとり の感想・考察・28話の期待

    凪の才能を見せつけられたチームZは、自分たちにできることをするしかないと、次々に武器を繰り出しますが、相手を研究していたのはチームVも同じであり、そのことごとくを読まれてしまいます。

    そのうえで凪のゴールに手も足も出ず、さらには斬鉄の予想外の速さに動揺してしまい、対応を誤ったせいで、開始早々3点も失ってしまいました。

    わたしは凪のシュートは仕方ないにしても、斬鉄の場合は少しのミスも許されない状況で、凪を恐れるあまりに斬鉄へのガードを甘くするという、痛恨のミスが原因だったように思えて、防げたはずのミスが残念でなりません。

    チームVの攻撃力がヤバいことなど、前もってわかっていたことだろうに、そんなに簡単にあきらめてどうするのかと、絶望するチームZにツッコミたい気持ちでいっぱいでした。

    負けを確信してニヤつく久遠や、試合中に余裕を見せるスリートップが、実に不愉快です。

    だからでしょうか?

    この状況でも諦めるどころか、楽しくなってきたと笑う蜂楽が非常に頼もしく思えました。

    勝たなければ後がないチームZは、苦境を打破できるのか。

    気になる28話も、試合が再開するのを待ちたいと思います。

     

     

    【ブルーロック】第26話 LAST GAME のネタバレあらすじ

     

    チームZの3トップは、國神・我牙丸・千切という、得点経験があって能力も高い3人が選ばれます。

    ガチガチに守りを固めてボールを奪い、カウンターからの速攻で1点をもぎ取って、1対0で勝つのが理想だと、伊右衛門は述べました。

    試合に向かう道すがら、潔の肩に手をのせてきた蜂楽が、負けたらもう会えなくなって、一緒にサッカーできなくなるのかなと問い、そんなのは寂しいから、自分は頑張ると宣言します。

    頷いて同意した潔は、勝つぞと答えました。

    試合開始直後、予想どおり攻め上がってきたのは、過去にもチームVすべての得点で起点となってきた玲王。

    彼を中盤で自由にさせないように、潔と蜂楽が徹底的にマークし、パスをもらいにくる斬鉄のシュートコースを、成早と雷市で封鎖します。

    そうすれば凪にパスが出されることまでを、研究して読んでいたチームZは、これを五十嵐がカットして、ボールの奪取に成功しました。

    このボールを潔が蜂楽へと回し、彼は守備陣形を崩さないように、直接我牙丸に超ロングパスを出すことで、高速のカウンターを狙います。

    斜め後ろからのこの厳しいパスを、我牙丸は足ではなくダイビングヘッドで受け、ゴールを狙いました。

    ところがこれはゴールポストに阻まれ、得点には繋がりません。

    チームVのゴールの方程式を封じれば、10人という数的不利でも戦えると、手ごたえを感じるチームZでしたが、一部始終を見ていた玲王が目を輝かせ、満面の笑みを浮かべて言います。

    「凄え!! 面白ぇ!!」

    キーパーからボールをもらった玲王は、凪に向かって今のをやるぞと言い、彼は面倒臭いと嫌そうに答えました。

    (おれたちの秒殺カウンターを、コピーする気か!?)

    そう困惑する潔の視界内で、玲王がトップスピンをかけ、蜂楽のそれよりも早くて低い弾道で、凪に向かってパスを出します。

    どう見てもパスミスだろうと訝しむ潔は、それをジャンピングトラップで柔らかく受け止め、あっさりとゴールに叩き込んで見せた凪が、

    「簡単じゃん。なんでこんなの外すかなぁ」

    と呟くのを聞いて、冷や汗をかきながら思いました。

    (なんだこの生き物!!? ”かいぶつ”……!!)

     

    【ブルーロック】第26話 LAST GAME の感想・考察・27話の期待

    試合前に作戦を話し合うチームZに、ちゃんと考えてはいるのかもしれませんが、そううまくいくものだろうかという不安が、わたしには最後まで拭えませんでした。

    五十嵐が手を叩きながら、向こうはもう勝ち上がりが確定しているので、プレーに隙があるはずだと述べ、そこを突けば勝てると発言するのを聞いて、はずとかだろうで動くのはどうなのかと思います。

    試合のVTRで、チームVの攻撃パターンは研究してきたというチームZは、ひとまずは作戦どおりの試合運びで、得点には結びつかないまでも、カウンターを成功させて見せました。

    ところが今のプレーが気に入ったらしい玲王が、自分たちで再現したいと言い出し、嫌そうな凪にパスを出して、簡単にコピーされたうえに、ゴールまで奪われてしまいます。

    嫌な予感が的中してしまったわたしは、嘆息を漏らしてしまいました。

    いきなり1対0という理想を粉砕されてしまい、勝たなければ後がないチームZは、この窮地をどう乗り越えるのか、気になる27話も厳しくマークしたいと思います。

     

     

    【ブルーロック】第25話 カラクリ のネタバレあらすじ

     

     馬狼に教えを乞う潔でしたが、返答は顔面へのシュートでした。

     1人でもゴールを奪える、自分の知る中で一番すごい、お前のようになりたいんだと食い下がる潔に、馬狼はお前のゴミのようなエゴをこの場で潰してやると、1on1を挑んできます。

     潔が必死に考えて、なんとかボールを奪おうとするも、20m以上の距離からゴール右上角に、あっさりとシュートを決められてしまいました。

     彼を挑発し、なんとかヒントを得ようとする潔でしたが、一瞬のスキを突かれてゴールの右上角にシュートを決められてしまい、これこそがエゴの言っていた、ゴールの方程式なのだと気づきます。

     三度目の勝負の最中、

    「ゴール正面からやや左……40°45°……23m」

     と呟く潔の言葉に、馬狼は目を見開きました。

    (そこから右上角への高速カーブシュートが、馬狼のエンペラーゴールレンジ!!!)

     そう予想した潔は、彼が得点を量産できるのは、ゴールの確率が跳ね上がる、絶対領域を持っているからだと確信します。

     しかし不確定要素の多い試合中に撃つのは簡単ではないため、馬狼はフィジカルを鍛え、その類まれな突進力ですべてを自分の絶対領域に引きずり込み、ゴールを再現しているのだと。

     そのエリアが見える自分の眼であれば、エリアに踏み込ませないことで馬狼を封じられると思う潔に、彼は宣告しました。

    「見誤るな下手クソ……俺の射程は――――27mだ」

     その言葉を証明するかのように、馬狼のシュートがまたしてもゴールの右上角に突き刺さります。

    (コイツ化け物かよ!?)

     一体どれほどの鍛錬をすれば、こんなプレーができるようになるのかと、潔は戦慄しました。

     教えてくれたことに礼を言う彼に、馬狼は教えたのではなく、絶望を思い知らせたのだと答えて去って行きます。

     馬狼のゴールの方程式は、高精度なミドルシュートと突進力を武器に、ゴール正面から27mという射程内であれば、ゴールを量産できるというカラクリなのだと理解したものの、それは潔に真似られるようなものではありませんでした。

     部屋に戻っても焦りから寝付けない潔に、隣の五十嵐が明日で決まっちまうなと、震えながら声をかけてきます。

     怖くて全然寝れないと笑う彼は、負けたら寺を継がなければいけないと言い、

    夢が終わるって、こんなに怖いモンなんだなぁ……

     と呟きました。

     お前は正しいと、怖いから戦うんだし、怖いから強くなれるんだと潔は答えます。

    「絶対勝つぞ。俺たちはまだ終わらない」

     

    【ブルーロック】第25話 カラクリ の感想・考察・26話の期待

     競争相手にゴールを奪えるストライカーになる方法を聞く潔に、自分で考えろと蹴ったボールをぶつける馬狼を見て、わたしはですよねーと思います。

     しかしそんな簡単に、自分の手の内を見せる人間がいるわけがない、と思うわたしの予想は、あっさりと裏切られてしまいます。

     褒め殺しと挑発で、馬狼は潔に自分のゴールの方程式のヒントを見せてくれたのでした。

     ただしそれは彼の甘さではなく、誰かに真似できるようなものではないという、絶対的な自信によるものであり、さすが伍号棟の得点王だとわたしは感心します。

     たとえこのことが原因で自分たちが負けることになろうと、きっと馬狼は後悔などしないのでしょう。

     仲間たちのもとへ帰っても寝付けない潔は、震える五十嵐と話をすることで、自らの恐怖心と向き合いました。

     いよいよ一次セレクションのラストゲームが始まりそうな26話も、楽しみに待ちたいと思います。

     

     

    【ブルーロック】第24話 ゴールの方程式 のネタバレあらすじ

     

    就寝前に遊んでいる潔たちに、伊右衛門が次が最終戦なのになにをやっているんだ、緊張感を持てと目くじらを立てます。

    そんな中雷市が、膝を抱えて座る久遠の前にしゃがみこみ、睨みつけながら自分はこいつのことを許していないと言いました。

    彼は久遠を拘束し、全員で一発ずつ殴ろうと提案します。

    潔はそれを、気持ちはわかるが、怪我でもすれば次の試合また10人で戦わなくてはいけなくなる、と止めました。

    短気な雷市が、こんな奴に情けをかけるのかと凄みますが、11人いなければ、グループ最強のチームVには勝てないと言っているんだと、潔は冷静に訴えます。

    その言葉に顔を歪めた久遠が、隙をついて雷市の腕を振り払いながら叫びました。

    「バカかよ! 俺は戦わねぇぞ!」

    彼は咳込みながら、このままチームZが負けたところで、3点取った自分は得点王で勝ち上がれるのだから、なにもしないのが自分にとっての最善手だと強がります。

    なら次の試合、現状1得点の自分が3点決めれば、4ゴールで自分が得点王だと、國神が久遠に言います。

    それでもお前は戦わないと言えるのかという國神の言葉を、自分抜きでチームV相手にハットトリックなんて無理だと、久遠は鼻で笑いました。

    國神は表情一つ変えずに、自分はやるし正々堂々とお前を潰すと宣言します。

    やれるものならやってみろと答え、サッカーは1人じゃできないなんてことは、自分が一番知っているのだと久遠が呟きました。

    彼はずっと本気でW杯優勝を夢見て努力し続けてきましたが、チームメイトや後輩たちは、ついていけないとか暑苦しいと言って、彼の足を引っ張り続けてきたというのです。

    すわった目でこんなとこで終われないと、もう仲間のせいで負けるのは嫌だと言う久遠に、雷市がだからって裏切っていいわけがあるかと叫びますが、彼はなんとでも言えと答えました。

    顔を引きつらせる雷市を、自分たちだけでもやろうと宥め、今までも何とか生き残ってきたと言う潔の言葉を、ちょっと待ってと蜂楽が遮ります。

    最終戦が終わった時点で、もし潔と久遠の得点が横並びだったら、どちらが勝ち上がれるのかと問う彼に、千切が貰ったイエローカードの少ない方だろうと答えます。

    それも全部同じならという、蜂楽の質問に答えたのは、BLランキングが上の方が突破だという、モニター越しのエゴの声でした。

    彼は一次セレクション最後のBLランキングを発表すると言い、もしチームZが負けて蜂楽の仮定どおりの状況になった時には、該当者の中で最上位者1人を生き残りとすると宣言します。

    チーム内ランキングは、久遠がトップでした。

    予想どおりだと笑う久遠のやり口を、ルール上はなにも問題ないと言うエゴでしたが、次の瞬間目だけをギラつかせ、

    「ただ久遠渉……お前はストライカーとしては、下の下の下。つーかここにいる全員クソだ」

    と吐き捨てます。

    お前らはここまで死線を潜り抜けてきたつもりだろうが、あんなものはたまたま上手くいっただけに過ぎず、何の価値もないとエゴは断言しました。

    「世界一のストライカーに必要なのは、ゴールの”再現性”だ」

    劇的なゴールであればあるほど印象には残るが、その一撃だけで終わってしまう選手も少なくない。

    なぜもう一度同じゴールを決められないのかと言えば、そのゴールが偶然の産物に過ぎないからで、ましてや八百長でのゴールなんて、再現性0のゴミでしかないと。

    「今お前らに必要なのは、己のゴールを産み出すための”方程式”だ」

    自分の武器が、いつどんなコンディションでゴールを奪えたのか。

    ゴールまでの距離や、DFの数にパスを受けた位置のほか、自分が何を感じていたのかさえも熟知して再現しろと。

    世界的なストライカーは、自分だけのゴールの方程式を持っているが、お前らはまだ偶然の中で生きている。

    それではダメだ、再現性のある成功の先にしか、進化はないと思い知れと、エゴは潔たちに言い聞かせます。

    「”たまたま”勝つな。勝つべくして勝ち奪れ」

    方程式は戦場に眠っていると言い、見つけられないものは去れと告げて、モニターは沈黙しました。

    エゴの話を聞いて、このままではチームVには勝てないと理解した潔は、1人でも戦える武器を求め、トレーニング中のチームXのエース、馬狼の元を訪れます。

    「なんだ? のうなし。何しに来た?」

     

    【ブルーロック】第24話 ゴールの方程式 の感想・考察・25話の期待

    冒頭から、歌舞伎のにらみのような表情で舌を出す蜂楽の姿に、わたしは何ごとかと思いましたが、彼らは単に遊んでいるだけで、なんだと拍子抜けしました。

    それは、鰐間兄弟の「何考えてるカオでしょーかゲーム」という遊びで、何が面白いのかさっぱりなわたしは、ジェネレーションギャップを感じずにはいられません。

    久遠があのような真似をした理由がちらっと出てきましたが、納得いく理由があれば、なにをしてもいいというわけではないので、特に同情はしませんでした。

    エゴの語る、世界的なストライカーに必要だというゴールの再現性の話は、凡人のわたしには理解不能でした。

    動画などで良く見るスーパーゴールを、彼らは偶然ではなく狙って再現できるというのでしょうか?

    話を聞いてこのままではダメだと思った潔でしたが、いくら強いからと言って、馬狼が親切にアドバイスなどしてくれるとは思えません。

    得点王との邂逅で、潔はなにかを得ることができるのか、気になる25話も要チェックです。

     

     

    【ブルーロック】第23話 出逢うまでは のネタバレあらすじ

     

    一次セレクションの9試合目は、チームYの二子が1ゴールを決めて、チームWと引き分けたと、モニタールームで伊右衛門が説明しました。

    この結果、チームZは現状で3位ということになります。

    後は最終戦のチームVとの試合を残すのみで、得失点差的には引き分けたとしても敗退が決定してしまいますが、伊右衛門は端的に勝てば突破だと前向きな言い方をします。

    五十嵐がチームYは良く引き分けてくれたと言い、もしチームWが勝っていれば、Wは勝ち点が7になっていたため、自分たちは4点差以上つけて勝たなければならなくなっていたと、國神も同意しました。

    二子ってこういうタイプだったかと問う千切に、誰かさんに感化されたんだよと蜂楽が笑い、潔は強くなった二子を見て、負けて強くなる奴もいるのだと鳥肌を立てます。

    操作して出したモニターの映像を指し、伊右衛門がチームVのキーマンはこの三人だと言い、3試合で18ゴールを叩き出して、バカみたいな攻撃力で全勝してきた3トップだと言います。

    剣城斬鉄が5ゴール、御影玲王が6ゴール、そしてチームトップの7ゴールを決めた、凪誠士郎を止めなければ俺たちに勝ち目はないと。

    潔は凪に言われた言葉を思い出しながら、

    (アイツはムカツク……! 絶対勝つ――――)

    と決意を固めます。

    そのころチームVのロッカールームでは、途中でトレーニングをさぼり、ベンチに寝転がりながらスマホでゲームをする凪を斬鉄が咎め、玲王が止めに入りました。

    玲王はいつも凪に甘いという斬鉄に、彼は躊躇なく答えます。

    「当たり前だ。コイツは俺の宝物だからな」

    玲王は総資産7058億という、御影コーポレーションの御曹司でしたが、彼の人生は退屈に満ちていました。

    望んだモノはすべて手に入りましたが、その中に欲しいモノはありません。

    簡単に手に入るモノはつまらないと、俺だけの唯一無二の宝物が欲しいと思っていた玲王は、高1の夏にサッカーと出逢います。

    (これだ……!! W杯が欲しい……!!!)

    生まれて初めて欲しいモノができた玲生でしたが、両親はサッカー選手なんて選ばれた人間にしかなれないから諦めろと、彼の望みを否定しました。

    この人たちが与えてくれたのは、自分の欲しいモノではないと、玲王は生まれて初めて殺意を覚えます。

    その場は頷いた彼でしたが、それは余計に玲王の想いを燃え上がらせるだけでした。

    自分が通う学校を全国優勝させて両親を黙らせ、それからW杯を狙おうと目論む玲王でしたが、進学校のせいかサッカー部は弱く、彼を悩ませます。

    考えごとをしながら階段を下りていた玲王は、階段に座ってスマホで遊んでいた凪に気づかず、彼の背中にぶつかってしまいます。

    その衝撃で凪の手から飛び出し、階下に落ちて行くスマホに、彼は階段を蹴って飛び降りることで追いつき、軽やかに着地して、見事右足でトラップして見せたのでした。

    思わず自分とサッカーをやらないかと誘う玲王に、サッカーなんかやらないと答えた凪は、一生ダラダラしていたいと言い、金持ちの息子だと知っている彼に向かって、お金ちょーだいと手を差し出します。

    お前には絶対に才能があるから、俺とサッカーをやろうと、頑張ればプロも夢ではないと言う玲王に、凪は頑張んなきゃダメなんて、サッカーってめんどくさいねと答えました。

    才能はあるくせに、自覚がない凪の返事に瞠目する玲王は、選ばれた人間はここにいるじゃないかと思い、目を輝かせてますます勧誘に熱を上げます。

    (コイツが欲しい……!!!)

    御影玲王の人生は退屈に満ちていました。

    サッカーと凪誠士郎に出逢うまでは。

     

    【ブルーロック】第23話 出逢うまでは の感想・考察・24話の期待

    最終戦の試合に向けて、モニタールームでチームZの現状と、チームVのトップ3について話し合うメンバーたちでしたが、部屋の片隅にこっそり久遠が膝を抱えて座っており、わたしは思わず呆気にとられました。

    練習をサボった凪を咎める斬鉄の、体内の乳酸が膝に善玉グルコサミンバーストだという注意は、全く意味がわかりません。

    グルコサミンバーストって技の名前かなにかでしょうか?

    それからお金持ちの御曹司である玲王が、どんな人生を送ってきて、サッカーと凪に出逢ったのかという回想が始まりましたが、恵まれた人間の退屈になどまったく同情する気も起きず、両親に殺意を抱く姿には正直引きました。

    チームZは彼らを倒して、一次セレクションを突破できるのか。

    気になる24話はどうなるのか、注視したいと思います。

     

     

    【ブルーロック】第22話 この熱が尽きるまで のネタバレあらすじ

     

    千切の活躍で同点に追いついたチームZは辛うじて生き残り、彼らは安堵の息を漏らします。

    千切に走れるんじゃないかと問う潔に、彼はお前を見ていたら熱くなっていて、気がついたら走っていたと答えました。

    サッカーを失う怖さを知りながら、それでもまだ熱くなるのが今の自分で、この足がいつまで保つかわからないけど、新しい自分を信じたいと、千切は潔に礼を言います。

    「俺は走るぞ。この足が壊れるまで。この熱が尽きるまで」

    その言葉に鳥肌を立てながら、一緒に戦おうと手を差し出す潔に、その手を掴みながら千切は、勘違いするなノロマ、世界一になるのは俺だと宣言しました。

    やってみろと潔が答えるのとほぼ同時に、チームメイトたちが駆け寄ってきて千切を称賛します。

    肉を打つ鈍い音に振り返った潔は、勝たせるという契約で受け入れたのに、千切の足の情報を隠していたのではないかと疑われ、久遠がチームWのメンバーから袋叩きにあっている光景を目撃しました。

    本当に知らなかったんだと言う久遠に、激高した鰐間兄弟が再起不能にするぞと告げるのを見て、さすがに見かねた潔は止めに入ります。

    制裁を邪魔したせいか、潔が胸倉を掴まれたところで國神が割って入り、その隙に久遠が逃げ出したため、その場が有耶無耶になったところでアナウンスがあり、試合結果が伝えられました。

    次の試合はチームXを5対2で破った、第伍号棟で唯一全勝のチームVが対戦相手です。

    相手がどこだろうと、勝つしかない自分たちには関係ないとか、でもまた10人では無理だろうという話になり、話題が久遠のことに及んだ時でした。

    伊右衛門が左手人差し指を口にあて、全員に静かにするように伝え、あれは久遠じゃないかと、第伍号棟の大食堂を覗き込みます。

    そこでは袋叩きにあって薄汚れたままの久遠が、チームVに所属するメンバー3人を相手に、自分を売り込んでいるところでした。

    懲りない久遠に、チームZのメンバーが引いたりキレたりしていると、黙って聞いていた3人はそれぞれの言葉で久遠の誘いを断ります。

    彼らはチームVの上位3名で、ブルーロックランキング221位の凪誠士郎と222位の御影玲生、そして223位の剣城斬鉄でした。

    話もステーキの咀嚼すら億劫がる凪は、御影に自分を背負うようせがみ、立ち去ろうとする彼らを引き留める久遠を見て、凪が御影になんでこの人こんなに必死なのと尋ねると、彼は勝つためだろうと答えます。

    凪はふーんと興味なさげに呟き、

    「頑張んなきゃ勝てないなんて、弱い奴ってめんどくさいね」

    とか、俺なら辞めちゃうけどななどと言います。

    御影に負けてもやりたいほど、サッカーって面白いのかと問う凪を、潔が呼び止めました。

    なんだお前と言う御影を無視し、潔は凪を指差しながら、サッカーなめんなと言います。

    無視されたことに腹を立てた御影が、だから誰だよてめぇと再度誰何し、後ろにチームメイトを従えながら、潔は啖呵を切りました。

    「チームZ、潔世一。お前らに勝つ人間だ!!」

     

    【ブルーロック】第22話 この熱が尽きるまで の感想・考察・23話の期待

    大ピンチを乗り越えてなんとか生き残ったチームZに、わたしは良かったと安心しました。

    裏切り者の久遠が吊るし上げられるのは自業自得だと思いますが、スパイクで蹴ったり、再起不能にまでしようとするのはやりすぎだと思います。

    しかし懲りない久遠が次の対戦チームに、再度情報を売って潜り込もうとする姿を見て、呆れると同時に、まあもう戻れる場所はないだろうし、ほかに選択肢はないんだろうなと思いました。

    そこでチームVのメンバーが登場したのですが、凪の発言にはツッコミどころが満載で、わたしはどうしようかと思いました。

    話どころか咀嚼すらめんどくさいと言い、チームメイトにおんぶしてもらう彼は、一体なぜブルーロックにいるのでしょうか?

    しかもサッカーの面白さがわからないような発言をし、ますますいる理由がわかりません。

    第伍号棟では最上位の彼ですが、ブルーロックでのランキングは221位。

    1位ではありません。

    上には上がいる中での弱い奴はめんどくさい発言に、わたしはもやもやとしたものを感じました。

    とはいえ、現時点のチームZにとっては難敵であることは間違いありません。

    啖呵を切った潔は、次の試合で凪の鼻を明かすことができるのか、23話も楽しみです。

     

     

    【ブルーロック】第21話 ブチ抜け! のネタバレあらすじ

     

    ボールをキープしながら、確かに潔は感じていました。

    逆サイドのタッチラインギリギリを駆け上がりながら、パスをよこせと視線で訴えてくる千切の存在を。

    そしてはっきりとわかる、ゴールの匂いを。

    五十嵐の後ろから敵がきていると言う声を聞きながら、その匂いに従った潔は、お前の武器を魅せろと千切にパスを出しました。

    誰も味方のいない敵陣へのパスに、仲間たちからの驚きや非難どころか、バカがヤケクソにになったかと、敵からも嘲笑が漏れます。

    しかし鰐間弟の指示でクリアして、試合を終わらせようとした久遠に、さらに加速した千切が追いつき、

    「どけ」

    と言いながらブチ抜いてボールを奪いました。

    そして滾る自分の心に従い、猛スピードで疾走する千切に久遠は驚愕し、その俊足を隠していやがったのかと、動揺を露にします。

    チームメイトたちもその疾さに驚き、鳥肌すら立てる中、先ほどまでの余裕をなくした久遠が、何度も千切を止めろと喚きました。

    鰐間兄弟も、もう本気で走れないと思っていた千切の動きに慌て、ファウルしてでも止めようと心に決めます。

    高速で敵陣を攻め上がりながら、千切は久し振りに味わう快い感覚に身を委ねながら思いました。

    天才だとか二度とサッカーが出来なくなることよりも、もっと大事なことがあったのだと。

    (”誰かをブチ抜く”!! それが俺のサッカーの全てで……俺にしか味わえない快感だ!!)

    迫る鰐間兄を目前にしてパスを出す千切でしたが、それは味方へのパスではありませんでした。

    誰もいないゴール前へのパスに、一瞬何をやっているのかと訝しんだ彼らは、すぐにその狙いに気づきます。

    「まさか……自分の出したパスに……!? 自分で追いつく気か……!?」

    止めろと言う弟の指示に従った鰐間兄の蹴りを、さらに加速した千切が飛び越えて見せました。

    業を煮やした鰐間弟が千切に掴みかかりますが、それすら軽々と振り払って、ついに彼は自分の出したパスに追いつきそうになります。

    振り払われた際に倒れた鰐間弟が、目を血走らせながらゴールキーパーに、前に出て先に触れと、ハンドでもファウルしてでもいいから止めろと叫びました。

    千切は、もしこれが外れたり、自分の足が壊れたら、その時はサッカーを諦める。

    でももしゴールが奪えたら、自分の足が壊れなかったらその時は、と懸命に走りながら念じました。

    (もう一度夢を――もう一度世界一になるために……サッカーがしたい――)

    そう思いながら伸ばした右足の爪先が、ゴールキーパーより先にボールに触れて、十分にスピードの乗ったそのシュートは、ゴールネットを内側から揺らします。

    着地してガッツポーズとともに上げた、

    「うおらぁ!!!」

    という千切の雄叫びと同時に試合は終了し、チームZとチームWの対戦は、4対4の引き分けに終わりました。

     

    【ブルーロック】第21話 ブチ抜け! の感想・考察・21話の期待

    今回のお話は、覚醒した千切の独壇場でした。

    諦念を振り払い、たとえもう二度とサッカーができなくなっても構わないと、本気になった千切のスピードは圧倒的で、他者を寄せ付けない俊足にはわたしも興奮せざるを得ません。

    ゴールの匂いに従った潔のパスは、二人以外にはヤケクソなプレイにも見えましたが、千切にとっては最高のパスで、久遠のにやけ顔が歪んだ時にはわたしもすかっとしました。

    段々と速度を上げていく千切が、反則行為すらものともせずに、ついに自分で出したパスに追いつき、ゴールを決めるシーンにはわたしも胸を熱くしました。

    普段はクールな千切の、渾身のガッツポーズと雄叫びには、万感の思いが込められているように私には感じられました。

    引き分けで首の皮一枚繋がり、生き残ったチームZの今後と、裏切った久遠の処遇はどうなるのか、22話も今から楽しみでなりません。

     

     

    【ブルーロック】第20話 滾り(たぎり) のネタバレあらすじ

     

    國神と雷市の二人がかりで鰐間兄からボールを奪ったチームZは、こぼれ球を拾った今村が、もう一度だと潔にパスを出します。

    何度やっても無駄だと嘲笑い、鰐間弟が時間も残り少ないので、逃げ切るために守りを固めろとチームメイトたちに指示を出しました。

    ボールをトラップした潔はパスコースを探しますが、改めて自分たちの武器が封殺されている現状を確認し、愕然とします。

    懸命に糸口を探る潔に、後ろから久遠が声をかけたのはその時でした。

    もしかしてまだ諦めなければ勝てるとか思っているのかと尋ねる久遠は、背後からプレッシャーをかけながら宣告します。

     

    【ブルーロック】第20話 滾り(たぎり) のネタバレあらすじ

     

    諦めなくても試合終了は試合終了だと。

    諦めろという言葉とともに、アディショナル・タイムが3分を切り、チームZに焦りが広がります。

    こんなところで終わりたくないと思う潔の中で、エゴが燃え上がったのはその時でした。

    もう誰の武器も通用しないのなら、俺がぶっ壊す、俺が決めると、エゴをむき出しにして個人技に走る潔でしたが、鰐間兄にあっさりとボールを奪われてしまいます。

    鰐間弟が嘲笑し、チームZの仲間たちでさえ、勝手なことをするなと罵声を浴びせる潔の行動に、もう諦めて立ち尽くしていた千切すら、何をやっているのかと胡乱げな視線を向けました。

    「俺が決める!! 俺が!!」

    無様に地面に這いつくばらされても、それでも諦めずに立ち上がり、懸命にボールを奪おうと食らいつく潔の姿に、千切の心臓がドクンと音を立てます。

    ボールを回して時間を潰そうとするチームWに、伊右衛門の声かけで、チームZのメンバーたちもボールを奪うべく、潔に合わせてプレスを仕掛けました。

    千切は心の中で呟きます。

    (やめろ……やめろよもう……やめろ潔……そんなギラついた眼で……ボール追っかけてんじゃねぇよ……そんな風に――自分を信じてサッカーをするな……)

    その時千切の目の前で、潔がついに相手チームからボールを奪いました。

    「千切!!! ボーっとすんな、拾え!!」

    潔がギラギラした目でそう叫び、もうサッカー人生を終わらせたいと思っていたはずの千切が、反射的にボールをトラップしてしまいます。

    意に反して動いた自分の体に、彼が思わず「あ……」と呟いた瞬間でした。

    その肩を掴んだ潔が、歯を剥きながら、

    「どけ!!!!」

    と千切を突き飛ばしてボールを奪ったのは。

    潔はパスを回せという今村の声を無視して、単独でのドリブルによる突破を試みました。

    一方、突き飛ばされてフィールドの上に倒れ込んだ千切は、なんだアイツはと思います。

    「俺に「どけ」だと……? フザけんな……」

    そう文句を言いながら、千切は疑問を覚えていました。

    このまま負ければ終われるのに、サッカーを諦めて楽になれるのに、なんで自分は今更熱くなっているのかと。

    そこで彼は気づきます。

    今の潔は、世界一になれると信じて、サッカーに全てを懸けていたあの時の自分と同じなのだと。

    本当は天才じゃなくなることも、右足が壊れることも、2度とサッカーができなくなることも、全部どうでもよかったことに。

    (失くしちゃいけないのは、信じなきゃいけないのは――――今、潔(おまえ)を見て熱くなってる、この俺の滾りだ――――)

    鰐間兄に再びカットされたボールを、タッチライン間際まで追いかけて再び拾う潔の姿に、

    (もういい……壊れるなら壊れろ。これで最期でもいい……行くぞ右足……見ろ――――世界一のストライカーは俺だ!!!)

    千切の右膝を雁字搦めに縛り付けていた呪縛が、ついに砕け散ります。

    今になって漂い出したゴールの匂いを嗅ぎ取り、振り向いた潔の視線の先には、超高速でフィールドを駆け上がる千切の姿。

    彼の目はこう言っていました。

    (出せ潔!!!)

     

    【ブルーロック】第20話 滾り(たぎり) の感想・考察・21話の期待

    【ブルーロック】第20話 滾り(たぎり) の感想・考察・21話の期待

    未だに諦めていないチームメイトたちがボールを奪い取り、それが潔に渡ったのも束の間、打開策を見出せないまま暴走し始めた時は、わたしはどうせ普通にやっても勝てないのなら、それもありかもしれないなと思いました。

    ことここに至っては、もうがむしゃらにボールに喰らいつくしかないだろうと。

    チームプレイで勝つために抑え込んでいたエゴを剥き出しにして、ボールを追いかける潔の姿が、やがてチームをも巻き込んで、立ち尽くす千切にも火をつけた時には、わたしも熱い展開に興奮しました。

    仲間である千切すら突き飛ばしてボールを奪う潔は、彼から無気力さを奪います。

    諦めてサッカーにしがみついたまま終わるくらいなら、もう右足が壊れてもいいと、覚悟を決めて怖れという鎖を引き千切り、最速の男が走り出した瞬間、潔はゴールの匂いを嗅ぎ取りました。

    暴走しているようにも見える潔が、ゴールの匂いに従い千切にパスを出すのか、気になる21話が早く読みたいです。

     

     

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