ブルーロックのネタバレについてまとめています。
※週刊少年ジャンプで掲載中の「ブルーロック/ 金城宗幸, ノ村優介」の最新話についてのネタバレです。
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ブルーロック|42話 一変 のネタバレあらすじ
LV2のコツを掴んだ潔が、次々にゴールを奪うのをモニターする、アンリがこのトレーニング凄いと感心しますが、エゴはこのステージの本番はここからだと言います。
その言葉を聞いていたかのように、フィールドでは残り40ゴールになった途端LVがMAXになり、DFを模した障害物が動き始めました。
やることは同じはずだと、自らを落ち着かせようとする潔でしたが、射出されるボールに回転がかかっていることに気付き、これが最高難易度であることを、実感しないわけにはいきません。
これはワールドクラスのゴール前を、人工的に再現したシュチュエーションであり、状況把握・反応・シュート精度とクオリティに、それを90分間持続させる体力の心・技・体を兼ね備えなければ、ここを突破することはできないとエゴは語ります。
先ほどから1ゴールも奪えず、表情を険しくする潔は、それでも走り続けられるのは、昨日までのトレーニングのおかげかもしれないと思いました。
そして今になって初めて気づく、仲間たちの有難み。
いつも自分が蹴りやすいボールをくれる蜂楽のパスや、DFを引きつれて壁になってくれる國神に、自分の指示でパスを待っててくれる千切がいたから、自分は自分のゴールが決められていたことを。
(こんなんじゃ……ダメだ――1人で戦える、強さが欲しい!!!)
エゴを燃やす潔は、さらに自らの能力を研ぎ澄ませて、一瞬で空間を把握しようとします。
DFとGKの位置を読み、シュートポイントへ無駄なく走り込んで、ボールの軌道や回転を完璧に捉えると、シュート力を今までの70%ほどに抑え、最後の一瞬だけ全意識をインパクトポイントへ集中させました。
(これだ!! これが俺の”ゴール”のカラクリ――ダイレクトシュートにも、仕組みと公式が存在するんだ!!)
ゴールを奪った潔は、ポジショニングとインパクト技術が、ダイレクトシュートを成り立たせているのだと気付き、新しい自分を見つけることを楽しみます。
そんな彼が急激に上手くなるのを目撃し、呆気にとられるアンリにエゴが言いました。
「人は見たいモノしか見えない生き物だからな。問題意識を明確に持つことで、見える景色と思考回路が一変する……」
そして潔は今、自分の進化に奮えているはずだとも。
制限時間を5分ほど残し、100ゴール決めた彼は、雄叫びを上げて2ndステージに繋がる通路を歩きだします。
自分がまだまだ強くなれると、思いながら出た場所には、凪や玲王のほか先にクリアした選手たちがいて、ゲートの上には、3人1組でチームを作って先に進めと表示されていました。
ブルーロック|42話 一変 のネタバレ感想/考察/期待
LV2はコツを掴むことでなんとかクリアできたものの、LVMAXはさすがの難易度で、潔も苦戦を免れずにわたしはハラハラさせられました。
まったく容赦のない、ワールドクラスのゴール前を再現したというシュチュエーションに、フィールドに倒れ込む潔は、今まで自分がいかにチームメイトたちに助けてもらっていたのかを実感します。
それでも一人で戦える力が欲しいと、エゴを燃やすことで自らの課題に気付き、改善することでなんとかクリアできてわたしはホッとしました。
3人1組でチームを作るということで、凪と玲王はまず間違いなく斬鉄待ちだと思いますが、誰と組むかによっても次のステージの難易度に影響しそうなため、潔が誰と組むのか気になります。
それから明確な自分の武器を持つ、潔ですら残り5分というギリギリでクリアした1stステージを、チームメイトたちはクリアできたのか、気になる43話も楽しみに待ちたいと思います。
ブルーロック|41話 BLUE LOCK MAN のネタバレあらすじ
人の姿をしたホログラムの後ろのパネルに、ゴールネットが映っていることに気付いた潔は、同時に地面に描かれたエリアが、時間が経過する毎に狭まっていくことにも気付きます。
彼はこれがゴール前で状況を瞬時に判断するための、シュチュエーショントレーニングであることを理解しました。
追い立てられるように、エリア内でシュートを撃った潔でしたが、完璧なコースだという自信も空しく、ブルーロックマンがパンチングで弾き飛ばします。
止められたことと、映像がボールに触ったことに驚く彼は、すぐに今の動きが高校生のレベルではないことに気付きました。
ブルーロックマンが横に蹴ったボールは、壁際の穴にストンと落ちて回収されます。
直後腕を組むブルーロックマンの背後に映る、ゴールの上にさまざまな情報が映し出されました。
それを見て1stステージのこの部屋は、ブルーロックマンに止められずに、90分間で100GOAL決めれば、クリアになるのだと理解する潔。
(ただシュートを撃つだけじゃゴールは奪えない……突出した武器がなければ、この部屋はクリアできない……!! 俺の武器を、ゴールの方程式を試す時!!!)
面白いやってやると、彼はエゴを燃やします。
次のボールは左からで、ゴールは右側に位置していて、一瞬で空間とボールの軌道や速度を把握した潔は、無駄なく落下予測地点へ走り込み、ダイレクトシュートを撃ってゴールを奪いました。
彼はその後も連続してシュートを決めながら、自分の武器と個の得点能力を上げなければ、クリアできないこのトレーニングの凄さを実感します。
しかしいけると手応えを感じたのも束の間、30ゴールを決めた時点でLVが上がり、ゴール前にホログラフィックのDFが現れるのを見た潔は、それはそうかと納得。
ゴール前を再現しているのであれば、DFがいるのは当然のことで、障害物の隙間を狙うしかないと撃ったシュートは、障害物に当たってしまい、一歩も動かないブルーロックマンに叩き落とされました。
思った以上に難易度がハネ上がったことを理解し、もっと精度を上げられるように進化しなくては、突破することはできないと、潔は表情を険しくします。
壁四面からランダムに発射されるボールと、高画質パネルに囲まれたトレーニングルームや、世界トップクラスのGKのデータを終結させたA・Iホログラムゴールキーパー、ブルーロックマンを可能にするための、ホログラフィックスポーツテクノロジー。
これらを作ったせいでもう予算がないと、選手たちをモニターしながら冷や汗をかくアンリが言いますが、エゴはシャラップの一言で一蹴しました。
これこそが自分の思い描いた空間だと言うエゴは、このステージのクリア方法は、能力の使い方によって千差万別で、誰かのゴールで生き残ってきた者は、篩にかけられることになると言います。
しかし自分の武器を持ったストライカーにとっては、才能を洗練できる進化の場所であり、武器の使い方を試行し上達を実感すれば、この部屋を出る時には次の次元のストライカーとなるだろうと。
新たにゴールを奪った潔は、ガッツポーズしながら思いました。
(俺はここで確実に進化する!!!)
ブルーロック|41話 BLUE LOCK MAN のネタバレ感想/考察/期待
ドイツトップクラスの、瞬発力強化設備を改良したトレーニングルームや、人工知能を利用したブルーロックマンと、それを可能にするために、ボールにマイクロセンサーチップを埋め込むことで、ホログラムとの接触による物理的反応を実現する設備。
エゴは一体どれほどの予算をここにつぎ込んだのか、読んでいるだけでも冷や汗が出てきます。
もう予算がないと言うアンリに、うるさい黙れと返すエゴでしたが、二次セレクションは5ステージまであるはずなのに、ここで予算を使って大丈夫なのかと、わたしは心配になりました。
それと五十嵐や今村が、このステージをクリアできるのかも。
潔はこのステージでどこまで成長できるのか、気になる42話も楽しみに待ちたいと思います。
ブルーロック|40話 二次セレクション のネタバレあらすじ
これまでをストライカーとして、0を1にする意味を知る戦いとするなら、ここからは最新鋭のトレーニングフィールドで、自分の1を100に変える戦いだとエゴは語ります。
二次セレクションは5つのステージからなり、クリアした者だけが次に進むことのできるレベルアップステージで、これをクリアすれば自分が選抜した世界トッププレイヤーとの、強化合宿に参加してもらうと。
ウォームアップは自由にしろと、ボールの入った籠が出てきて、心の準備ができた者から、一人で『second selection』と書かれた、ゲートを進むようにとエゴが指示しました。
「1stステージは”個”の戦い。一度入ったらもう戻れない。2ndステージに進まなければ、隣のライバルたちとの再会はないと思え」
エゴは二次セレクションはグズから脱落し、本物の”エゴイスト”しか残らないので、チームメイトに恵まれて、たまたま生き残っている奴は覚悟しろと言い、健闘を祈るとの言葉とともに映像が途切れます。
全員がようすを伺って動かない中、一人だけ前に出たその男は、まわりが見惚れるほど綺麗なキックで、柔らかな高軌道にボールを飛ばし、今度は低軌道のスピンカーブのボールで、先に蹴ったボールに当てて見せました。
驚きの絶技に、目撃した者たちは目を疑います。
「開けろ。準備運動は終わりだ」
そう言って進む男を見送った潔たちは、扉の上にチャレンジャーの名前として先ほどの男、糸師凛という名前が表示されていることに気付きました。
それは新世代ワールドイレブンの、糸師冴と同じ苗字。
一体何者なのかと呟く五十嵐が、あんなヤバいのがまだウヨウヨいるのかと青褪めます。
その弱気が伝染したように、無言になるチームメイトたちでしたが、潔が五十嵐の肩をなに言ってんだと掴み、チームV戦のことを思い出せと言いました。
「ヤベぇのは俺らだって同じだろ」
確かに自分の、あの顔面ブロックはヤバかったと五十嵐が答えると、いや自分のプレーの方がヤバかったと、全員が主張しながら肩を組み始めます。
そうやって円陣を組んだチームZは、
「俺たちはヤバい!!! ”ブルーロック”の先で会おうぜ!!」
という伊右衛門の叫びに、
「オォオオ!!!」
と一斉に雄叫びを上げて気合いを入れました。
一次セレクションで得た自信のおかげで、一人でもワクワクしながら扉の先へと進んだ潔は、全面パネルに囲まれた、四角い部屋に出ました。
すると壁の一部が開いて、そこからボールが射出され、反射的にトラップした彼の背後に、『BLUE LOCK MAN』と表示される、ゴールキーパーが生み出されます。
(何が始まる!?)
勢いよく振り返りながら、潔は思いました。
ブルーロック|40話 二次セレクション のネタバレ感想/考察/期待
当然のように二次セレクションは、一次より難易度がハネ上がるので、チームメイトに恵まれてたまたま生き残っている奴は覚悟しろと言う、エゴの視線の先に五十嵐がいたような気がしたわたしは、五十嵐は大丈夫なのかと心配になります。
五十嵐だけでなく、ほかにも一度もゴールを決めたことのない者たちは、ストライカーとしてやっていけるのだろうかと。
最初は一人でステージをクリアすることになった、潔たちのまえに立ちはだかるのは、ブルーロックマンという安直な名前のゴールキーパーでした。
とはいえ当然のように一筋縄ではいかなそうなこのステージを、潔は無事にクリアすることができるのか。
気になる41話も楽しみに待ちたいと思います。
ブルーロック|39話 ハングリー のネタバレあらすじ
一次セレクション通過の喜びに浸ったのも束の間、チームZはほかの棟の結果が出るまで、一切ボールに触れることの許されない、フィジカルトレーニングを強要されます。
これに違反したり、トレーニングについて行けない者は退場という厳しい条件に、雷市を筆頭に不満や期限を問う声が上がりますが、
「最底辺・伍号棟で勝ち上がったくらいでイキってんじゃねーよ。俺がいいって言うまでだゴミ共が」
とエゴは聞く耳を持ちません。
現在最上位の壱号棟の奴らは、最新トレーニングを受けていると言うエゴは、待ち時間でお前らのようなもやし共に、体力作りをさせてやるのだからありがたく思えと、ことあるごとに潔たちを底辺呼ばわりしました。
こうして始まったのは、2時間耐久走2セットを始めとした、まさに地獄のフィジカルトレーニングで、身体が食事を受け付けず、戻してしまうほどの厳しさです。
こんなところでは終われないという気持ちだけで、彼らはなんとか10日間を乗り切りました。
そして朝、スピーカーからの通達に促され、潔たちは眠い目を擦りながら、地下中央エリアへと集合します。
目の下にクマを作ったチームZは、上位の奴らを全員ブッ潰して、立場を奪い取ってやろうという、ハングリー精神に目覚めていました。
ところが集まってきたメンバーを見て、潔は自分たちと同じくらいヘトヘトなようすや、服の腕にチームWやチームX、チームYと書かれているのを見て、混乱状態に陥ってしまいます。
そこでエゴの声が響き、全員が大画面に映し出された彼の姿に注目しました。
エゴは今ここにいるのは、計125名の一次セレクション通過者だが、この中に壱・弐・参・肆号棟から来た人間はいないと言い出します。
「”ブルーロック”には伍号棟しか存在しなかった。お前らは全員チームV~Zの最底辺と思い込み、一次セレクションをバカみたいに戦ってたんだよ」
すべてはお前らのクソぬるい自信をブチ殺し、世界一になるためのハングリー精神を育てるために、自分が仕込んだ嘘だと。
当然のように、こんな思いしてまでサッカーして、なんの意味があるのかと不満の声が上がりますが、エゴはそれがぬるいのだと切って捨てます。
ノエル・ノアを始めとして、世界にはサッカーで成功するしか、貧困から抜け出す術がなかった人間は数多く存在し、彼らのゴールに対するハングリーは計り知れないというエゴは、ぬるい日本で育ってきた潔たちには到底たどり着けないと断言。
「世界一になるための”ゴールへのハングリー”。それを手に入れるのが”ブルーロック”だ」
現に今お前らは、自分より上の人間をぶっ壊したいと思って、ここに来たのではないかと彼は指摘しました。
「その”ハングリー”が、世界を変えるエゴになる。さぁ、二次セレクションといこうか」
ブルーロック|39話 ハングリー のネタバレ感想/考察/期待
すぐにでも二次セレクションが始まると思っていのはわたしもでしたが、ほかの棟の結果が出るまで、フィジカルトレーニングをしていろと言い出すエゴに、疑念を覚えました。
以前アンリから、早く結果を出すように急かされていたはずなのに、同じような日程で試合を消化してきたはずのほかの棟のセレクションが、まだ終わっていないとはどういうことかと。
こうして始まった地獄のフィジカルトレーニングが、10日も続くのを見て、わたしはこれはなにか裏があるのではないかと思います。
しかしエゴの口から出た話は、さすがに私も予想外でした。
とはいえエゴの思惑どおりに、潔たちのハングリー精神が育まれたことは認めないわけにもいかず、これからの二次セレクションがどんなものになるのか、気になる40話も期待したいと思います。
ブルーロック|38話 もっと のネタバレあらすじ
本当に勝ったと、通路からフィールドを眺める久遠を、なにをやってるんだお前もこいと、國神が呼びます。
戸惑い、いやいいと言う久遠に、勝ったんだしもういいだろと言いかける國神の襟首を掴み、勝手に許すなと雷市が止めました。
裏切った罪は消えてないし、自分は許していないと。
その光景に、動きを止めるチームメイトたちと、俯く久遠。
ただあの時お前が凪を潰さなければ、勝てなかったのも事実だから、こいよ裏切り者と、雷市が伸ばした手に、久遠が手を伸ばします。
「フン!!」
「!!?」
その瞬間、全力で雷市が久遠を殴り飛ばし、チームメートたちは驚愕しました。
顔をへこませて呻く久遠に、雷市が叫びます。
「お前のことは一生嫌いだけど!! 裏切った件はこれで終いだクソゲス野郎!! お前らももういいなぁ!!?」
最後のチームメイトに向けた言葉には、呆れたような笑いと、歓声が上がりました。
崩れ落ちた久遠に國神が手を差し伸べて、そういうことらしいから一緒にアガろうと言い、今度は久遠も素直に受け入れます。
それを待っていたかのようなタイミングで、スピーカーから一次セレクションの最終結果を伝える声が聞こえてきました。
1位のチームVと、2位のチームZは11名全員が。
脱落した下位3チームの最多得点者3名、鰐間淳壱と二子一輝、馬狼照英の25名が、”ブルーロック”第伍号棟の一次セレクションを突破します。
チームメイトたちの雄叫びを聞きながら、潔は思いました。
(俺たちは生き残ったんだ……!!!)
その後チームZのルームでは、祝勝会の準備が行われていました。
布団を片付ける久遠に、手が空いている奴は、食堂から飲み物をとってきて欲しいと頼まれて、潔は蜂楽と食堂に向かいます。
飲み物を用意しながら、思いついたように最後のパスの礼を言った潔が、お前がいなければ無理だったと言いますが、あれは潔のゴールだと言う蜂楽は、すごかったのは自分ではないと答えます。
なにか掴んだのだろうと、確信を持って指摘された潔は、そうかもしれないと認めました。
能力で戦況を先読みできても、トラップしていたら敵が対応する無駄な時間を与えてしまい、先読みで得たアドバンテージが、ゼロになってしまうことに気付いたのだと。
そして今まで自分は、”ダイレクトシュート”でゴールを決めてきたことを思い出し、感覚でやっていたことを、方程式にすることができたから、ここからストライカーとしての自分が始まる気がするとも。
黙って聞く蜂楽に、我に返った彼は急に恥ずかしくなって、今のはイキりすぎたかもしれないと謝ります。
「いい顔するねー、エゴいエゴい♪ これからもワクワクさせてよ、エゴイスト!」
そう言ってハイタッチを求めるように見せかけた蜂楽は、潔の頭にチョップを決めました。
文句を言おうとした彼でしたが、蜂楽が通路の方を見ていることに気付き、動きを止めます。
ぞろぞろと移動していたのは、敗退したチームの人間たち。
負けた彼らは”ブルーロック”から強制退場させられて、全部終わりなのだと潔は思い出しました。
そこにいつの間にいたのか、二子が声をかけてきます。
潔のゴールがあったから、自分はまだここにいると言う二子は、
「次は負けない。キミを潰すのは僕です」
と宣言しました。
そんな二子に、いつでもこい、次も自分が勝つと答えた潔は、去って行くその背中を見ながら、自分のゴールが誰かを動かしているのだと思います。
(誰かの夢を終わらせて、誰かが戦うエネルギーになってる……もっと勝ちたい……!! もっと……!!!)
この夜チームZは、勝利を噛みしめながら眠りました。
ブルーロック|38話 もっと のネタバレ感想/考察/期待
気になっていた久遠の仕置きは、雷市のパンチ一発ということになりました。
これからもチクチクと言われるかもしれませんが、すぐに許されるなどということがあるはずもないので、今後自分で活躍しながらチームに貢献することで、認めてもらえば良いのではないかとわたしは思います。
二子や馬狼は順当な結果だと思いますが、コンビプレーが売りの鰐間兄弟が、一人だけ生き残ってこれからどうするのかと、わたしは気になりました。
しかも喋らない兄の方なので、弟の通訳もなく今後やっていけるのでしょうか?
一次セレクションを突破できたのはよかったですが、次に当たるのはほかの棟を生き残ったエゴイストばかりなのは確実で、チームZはどうなってしまうのか、気になる39話も期待したいと思います。
ブルーロック|37話 最後のピース のネタバレあらすじ
ゴールを目前にし、後はワントラップしてシュートするだけなのに、なぜよりにもよって凪が立ちはだかるのかと、潔は苛立ちを隠せません。
そのセンスで潔が今一番危険だと察知した凪は、先に彼がボールに触れることは避けられないと理解しており、前に回り込んでブロックするために、内に入ります。
普通にトラップして減速したのでは止められてしまうと、凪のような超絶トラップをするしかないと思う潔でしたが、すぐにそんな危険を冒していいのか迷ってしまい、ゴールのイメージが湧かなくなってしまいました。
「キミは俺に勝てないよ」
潔はそう告げる凪の声や、自分に出せというチームメイトたちの声を拒絶します。
(嫌だ……!! 俺は――……俺のゴールで勝ちたい!!!)
その瞬間潔の頭の中でパズルのピースがバラバラにはじけ飛びました。
自分のゴールという、先ほど考えた言葉を思い出し、息をのむ彼に向かって、蜂楽がそうだ、お前のゴールを思い出せと呟きます。
潔の思考を止めていたのは、トラップというピースでした。
トラップする時間が、フィールドの未来を予知する彼を、凡人にしてしまうのです。
(スピードもパワーもテクニックもない俺が……”ブルーロック”にいられるのは、俺のゴールの最後のピースは――俺のいる未来に、誰にも追いつく時間を与えない――ダイレクトシュートだ!!!)
自らの武器がゴールを生む方程式。
その最後のピースは、トラップという無駄な時間をカットすることでした。
凪もチームメイトたちも、キーパーさえも置き去りにして、潔のシュートがゴールに突き刺さります。
(これが俺の”ゴールの方程式”――これが潔世一の、覚醒の瞬間だ!!!)
ガッツポーズする潔に、仲間たちが駆け寄って揉みくちゃにしました。
5対4と逆転され失意にへたり込むチームVの中で、ただ一人ゴールに向かった凪は、ボールを手にあと2点とればまだ勝てると、驚く玲王に訴えますが、その瞬間ホイッスルが鳴ってチームZの勝利を告げます。
「ねぇ玲王……本気で戦って負けるって……こんな気持ちなんだね……悔しいや……」
初めて見る凪の顔に、玲王は目を見開きました。
ここにチームZの勝利と、同時に一次セレクション突破が決定します。
ブルーロック|37話 最後のピース のネタバレ感想/考察/期待
あともう少しというところで、凪というかいぶつに追いつかれてしまった潔。
同時にゴールのにおいが消え、凪のような超絶トラップができない自分では、シュートが決められないと絶望する潔に、わたしはハラハラさせられました。
しかし自分が決めたゴールで勝ちたいというエゴが、土壇場で潔に気づきを与えて、自分のゴールの方程式を成立させるための、最後のピースを理解させます。
それはトラップせずに直接ダイレクトにシュートを叩きこむことで、ボレーシュートという派手なシュートだったこともあり、このお話一番の見所だったように思いました。
今後の潔の活躍や、久遠の処遇なども気になる、38話からも目が離せません。
ブルーロック|36話 いまここにある のネタバレあらすじ
ラストチャンスを無駄にしないように、敵陣目掛けて駆け出す潔は、自分以外にも國神と千切、それに蜂楽が動き出していることを感じていました。
彼らに繋げる三路線から、ゴールの匂いがしていると、潔は感じていたのです。
敵意剥き出しで襲い掛かってくる玲王のスライディングを、死んでも渡すものかと、彼は蜂楽にパスを出すことでかわしました。
得意のドリブルで敵陣を切り裂いた蜂楽は、ファール覚悟の敵に服を掴まれてしまいますが、ボールを奪われる前に、予想してサポートに回っていた潔に戻します。
今度は別の路線を使うと、彼はサイドを疾走する千切にパスを出しました。
さらに加速してみせる千切でしたが、読まれていたのか3人に前を塞がれてしまい、またしてもフォローに回っていた潔に、ボールを戻さざるを得ません。
ワンツーパスで突破しようとする千切と、気づいてカバーに入ろうとする敵チームの予想を裏切り、彼を囮にして反転した潔は、中央へと切り返して自分で決めに行こうとします。
ゴールまであと45mを切り、全部自分の読んだとおりだと潔は思いました。
(俺がフィールドを支配する!! 絶対に俺が決める!!)
エゴを燃やす潔を眺めながら、久遠は鳥肌を立てます。
凪を退場覚悟で止めに行ったのは、チームZを助けたかったからではありません。
あのままなにもしないで勝つことよりも、大事なものが目の前にある気がしたからでした。
久遠はチームメイトに裏切られて絶望していた過去の自分に、心の中で語りかけます。
(見えるか……あの頃の俺……いまここにあるぞ……!! 本気で人生を懸けて、勝とうとするチームZを見て、このまま俺は……何もしない人間にはなれない……!!!)
「いけぇぇ!!!」
彼の口から、そんな心が叫びとなって飛び出しました。
そのころピッチでは、潔がゴールまであと35mの位置まで駆け上がり、残り2人となったDFをかわそうと、國神にパスを出します。
ところが、彼の予想を超えるスピードで追いついてきた斬鉄が、ミドルは撃たせないとボールを國神の足元から弾き飛ばしました。
運悪く國神に当たってからボールが飛んでいったため、このまま外に出てしまえば、相手ボール確定という状況に、ヤバいと潔は青褪めます。
しかしそこに雷市がなんとか追いついて、ラインぎりぎりでボールを内側に戻しました。
それを受け取ったのは蜂楽で、自分に出せと千切と國神がゴールに走りながら念じ、センタリングに警戒するように玲王が指示を出します。
そんな中潔だけは、二人を囮として敵のDFをひきつけさせ、さらにそのファーサイドであるゴール左19m地点が、蜂楽からパスを受けて、自分がゴールを生むテリトリーであることに気づいていました。
無駄なく走り込むことで、ゴールキーパーと1対1になって勝てると、そこに走りながら、お前ならわかるだろうと、潔は蜂楽に念じます。
(俺を感じろ!!!)
その鋭い視線と、彼を信じる蜂楽の視線が交差し、希望どおりのコースに向かってパスが出されました。
最高のパスに、自分たちの勝利を確信した潔に、背後から声がかけられます。
「やっぱ、キミとはよく逢うね」
凪が現れた瞬間、潔はゴールの匂いが消えてしまったことを感じていました。
ブルーロック|36話 いまここにある のネタバレ感想/考察/期待
同時に走り出したチームメイト3人と協力し、ラストチャンスを活かそうとする潔を、ピッチの外から見つめる久遠が、反則してまでチームを救ったのは、過去の自分が欲しかったものが、いまここにあるときづいたことが理由でした。
久遠が欲しかったのは勝利ではなく、本気で頂点を目指すことのできる、同じ志を持つ仲間だったのかもしれないと、わたしには思えてなりません。
もっと早くこのことに気付いていれば、久遠はチームメイトを裏切ってまで、生き残ろうとせずに済んだのにと思うわたしでしたが、あのピンチがなければ千切は覚醒しなかったかもしれず、結果論かと思い直します。
出会ったころから潔を評価している蜂楽が、彼を信じてパスを出すことまでは予測できましたが、最後の最後で凪が立ちはだかるのを見て、わたしはうんざりしてしまいました。
引き分けで終了という可能性も否定できない、37話が気になって仕方ありません。
ブルーロック|35話 ラストチャンス のネタバレあらすじ
倒れた凪に駆け寄る玲王を、平気だと言う本人と、もう一枚イエローカードもらえば、お前も退場だと言う斬鉄が止めました。
歯ぎしりしながら、どういうつもりだと問う玲王に、國神が知るかよこっちが聞きたいくらいだと答え、久遠になにもしなければ生き残れたのに、なんの真似なのかと質問します。
目も合わせない久遠は、そんなことわかっていたけど、身体が動いてしまっただけだと答えました。
「つーかお前ら、絶対勝てよ。世界一のストライカーになるのは俺だからな」
そんな言葉を残して去って行く久遠に、潔はふざけるなと返し、そんなの当たり前だしおれたちは勝つと告げます。
「こんなとこで終わるかよ」
チームVサイドでは、チームメイトたちのあと3分どう守るかという質問に、玲王がお前らはなにを言っているのかと、逆に問い返しました。
「”潰す”一択だ」
ボールを踏みつけながら戦意を燃やす玲王に、斬鉄がこんな奴らに引き分けとか、負けと同じだろと青筋を立てながら応じ、凪もあと1点獲ると頷きます。
玲王のフリーキックで試合が再開されるという場面で、点を奪われたら勝てない窮地だと知りつつも、この状況は久遠がいなければ存在しなかった時間であることを、チームZの全員が理解していました。
絶対にここを乗り越えて、もう一度得点してやると思う潔。
ゴールキーパーの伊右衛門は、凪と斬鉄のどちらにパスが出されるか直前まで迷っていましたが、ここがブルーロックであることを思い出して、
(エゴイストなら、自分で撃つだろ!!!)
と本人が決めに来ることを読み切ります。
右上隅を狙うシュートを弾いたこぼれ球に、俊足の斬鉄が追いついてボレーシュートをはなったものの、これを雷市が足で防ぎました。
浮いたボールを胸でトラップしたのは凪で、伊右衛門と雷市、五十嵐の3人が壁をつくりますが、冷静な判断でループシュートを選ばれてしまい、絶体絶命の窮地に陥ってしまいます。
しかし諦めずにボールを追いかけた我牙丸が、クロスバーに当てながらもクリアに成功。
ピッチを去ろうと階段を下りた久遠がその音に振り返り、凌いだと呟きました。
「いけ、潔」
右足でボールをトラップした潔が、瞳にエゴを燃やしながら宣言します。
「さあ、ラストチャンスだ」
ブルーロック|35話 ラストチャンス のネタバレ感想/考察/期待
ブチ切れる玲王を、普段バカ呼ばわりされているとは思えない冷静さで止めた斬鉄でしたが、内心では玲王と同じ気持ちだったらしく、こんな奴らに引き分けとか負けと同じだと、激おこでした。
点を取られそうになったからって反則して止めるとか、正直擁護できないレベルの卑劣な行いだと思います。
これが許されるのなら、サッカーがサッカーでなくなってしまうだろうと。
しかしこれが許されてしまうのがブルーロックの恐ろしいところで、久遠の裏切りを認められてピンチになったチームZが、今度はブルーロックのこの恐ろしさにに救われた形です。
ともあれフリーキックからの三連続シュートという、大ピンチを凌ぎ切ったチームZが、今度は反撃に出るということで、わたしは開花したらしい潔の能力でどう戦うのか、知るのが待ち遠しいと思いました。
どちらが勝ってもおかしくない、この試合の行方が気になる36話に今から期待です。
ブルーロック|34話 このままで のネタバレあらすじ
仲間に裏切られ、たとえ1人になっても、どんな手段を使っても、自分が勝つためにサッカーをすると決意した過去を思い出していた久遠は、ただ一人フィールドに立ち尽くします。
残り時間5分を残し、スコアは4対4の同点。
全員がピッチの上で自らの能力を最大限発揮し、中盤を制して怒涛の攻撃を繰り出すチームZ。
これに対して、凪誠士郎の覚醒で、予測不能の攻撃を繰り出すチームV。
どちらが勝ってもおかしくない状況であり、次の1点が勝負の分かれ目だと、久遠は確信していました。
もし引き分けで終わった場合、チームZは一次セレクションで敗退してしまいますが、久遠は生き残ることができます。
(このままでいい――――このまま何もしなければ、俺は生き残れる……!!! いいんだよ、このままで……このままで……)
そう自分に言い聞かせる久遠の視界には、ピッチ上で懸命にボールを奪い合ってプレーする、両チームの姿が映っていました。
キーパーからボールを受け取った斬鉄が、立ちはだかる千切を無視して、がら空きのチームZのゴール前に向かって、超ロングパスを出します。
ロングカウンターに青褪めるチームZのメンバーは、自陣に向かって疾走する凪に気づいて焦燥に駆られました。
斬鉄の判断を褒める凪の後ろから、自分もここだと思っていたと言う、潔の声が聞こえます。
現在フィールド上で、自分たちの弱点はここだと読んでいた彼は、
(もう1点奪われたら終わる……!! 凪は俺が逃がさない!!!)
と決意しました。
しかしボールの落下地点には、凪の方が先に辿り着くと認めざるを得なかった潔は、このままボールをカットしに行くより、少し間合いを取って回り込むことで、仲間が自陣に戻る時間を稼ごうとします。
どちらの足でトラップしようと行かせはしないと、凪の両足に意識を集中していた彼は、背中でトラップするという、異次元の発想に翻弄され、一瞬で置き去りにされてしまいました。
ヤバイ終わると焦る彼の前で、伊右衛門が凪を止めようと飛び出してきます。
(俺たちは、かいぶつのひらめきに負ける……!!! 何もかもが壊される――――)
シュートの体勢に入る凪に、届かないと知りつつ指を伸ばす潔の目の前で、
「え」
久遠が凪の身体にしがみつき、シュートを妨害しました。
想定すらしていなかった事態に、敵味方問わず呆気にとられる中、スピーカーからホイッスルの音が響き、チームZのファウルを宣告します。
得点機会の阻止という、悪質な反則行為とみなされた久遠は、一発レッドカードで退場。
混乱しながらも、なにをやっているのかと問う潔の言葉を、あークソと遮った久遠は言います。
「これでまだ戦えるだろ、お前ら……」
試合時間は残り1分を切っていました。
ブルーロック|34話 このままで のネタバレ感想/考察/期待
以前ちらっと出てきた、久遠の過去が冒頭から始まり、仲間に裏切られたことが原因で、久遠が自分が勝つためには、手段を選ばない人間になったことが描かれます。
しかしわたしはどんな理由があろうと、仲間を裏切ってもいいということにはならないと思っているので、正直ふーんとしか思いませんでした。
一方試合の方は、チームZが自陣がら空きで敵ゴール前に密集するという、痛恨のミスを犯して窮地に陥り、ただ一人読んで戻っていた潔も、凪を止めることはできずあわや失点の大ピンチに。
そこで久遠が反則覚悟で凪のシュートを阻止し、チームZは首の皮一枚繋がりました。
久遠のおかげで助かったものの、素直に感謝する気にはなれないという複雑な状況に、わたしはモヤっとしたものを感じずにはいられません。
チームZのメンバーたちは、これで久遠を見直したり、感謝してチームに戻ることを許す気になるのでしょうか?
試合の行方や久遠との関係が気になる、35話からも目が離せません。
ブルーロック|32話 衝動 のネタバレあらすじ
(は……? は!? なんだよ3-3……!? どーなってんだよ……!?)
スコアボードに表示された得点に、久遠は動揺を隠せません。
第伍号棟最強のチームVに、自分抜きの10人で戦っていながらこの結果。
意気軒昂なチームZが、このまま勝ってしまうのではないかと、危機感を覚えた久遠は、思わずチームVに向かって、なにをやっているのかと罵声を浴びせました。
黙ってろゴミがと、青筋を立てた玲王が呟いて、後半15分を残しゲームは再開。
久遠に言われるまでもなく、自分はこんなところでは負けられないのだと、険しい表情でボールを蹴る玲王でしたが、雷市にエゴを燃やしながら食いつかれ、パスコースを狭められてしまいます。
(フィールドは今チームZに完全に制圧されてる……!!! 俺が……俺と凪が……負ける……!!?)
初めて感じる敗北の予感に、焦燥を滲ませる玲王の姿を見た瞬間、凪は思わず走り出していました。
自らボールを取りに行った凪に、パスが渡るのを見た潔は、初めて自分の意志で動いた凪の姿に、違和感を覚えます。
玲王にやってみると告げた凪がドリブルを開始。
突然の行動に身構える五十嵐を、浮き球と見せかけた股抜きで突破した凪は、今村の目の前でサイドの斬鉄にパスを出しました。
初速では劣る千切が置いて行かれる中、凪は斬鉄にゴール前へのエグいパスを要求。
背後から迫る千切を切り返しで交わした斬鉄は、注文どおりにニアサイドへエグいパスを放ります。
凪はめんどくさいと思っていた奴らが、想像を超えた進化を遂げるのを見て、自分を試したいという欲求が、”好奇心”という名の衝動が、生まれてしまったのを感じていました。
空中トラップで完全にボールの勢いを殺した凪が、左ゴールポスト前で、着地と同時に回転しながら放ったシュートは、右ゴールポスト内側のネットへと突き刺さります。
それを見ながら潔は思いました。
(俺たちだけじゃなかった……この極限で――覚醒するのはこの怪物も同じ!!! この1点は……重い!!)
呆気にとられる玲王に、凪は告げます。
「ねえ玲王。サッカーって面白いんだね。あと何点取る?」
――凪誠士郎の人生は、退屈に満ちていた。
――衝動を手に入れる、この瞬間までは。
ブルーロック|32話 衝動 のネタバレ感想/考察/期待
予想もしていなかった展開に焦り、敵チームに向かって、
「な……何やってんだよお前ら!!? 本気出せバカ!! 10人相手に負けるとか、恥ずかしくねーのかよぉ!!? タコぉ!!!」
と罵声を浴びせる久遠の姿が、非常に滑稽でした。
味方しても邪魔しても殺すと、雷市に脅されている久遠にできることなど、チームVに発破をかけるくらいしかないのはわかりますが、これでは発破をかけるどころか、煽って神経を逆撫でしているだけです。
余計に追い詰めてどうするのかと、わたしは思わず苦笑いしてしまいました。
試合前はあれだけ余裕を見せていた玲王が、敗北の予感に動揺する姿を見て、凪が覚醒したのは正直意外でした。
今までの発言から、凪は玲王に言われてサッカーをやっているだけで、勝ち負けに対する執着など、ないと思っていたからです。
まあ今まで上手く行き過ぎているように感じていたので、これくらいのピンチは予想していました。
チームZはここから巻き返せるのか、気になる33話も期待して待ちたいと思います。
ブルーロック|31話 覚醒 のネタバレあらすじ
覚醒とは思考と経験の蓄積の上に起こる「パズル」で、勝利を求めて極限に立ち向かう時、成功へのピースが噛み合わさって、”エゴ”は開花するのだと、エゴはアンリに語ります。
「つまり”覚醒”とは、個人が己を学習する瞬間だ」
フィールドを駆け上がりながら、潔は先刻撃つべきか迷ったあの一瞬の無駄が、シュートをブロックされる時間を生み出したことに気づき、シュートを撃つためには、無駄をなくさなければいけないのだと理解しました。
玲王に斬鉄が右サイドは厳しいので、もう一度組み立て直せと、ボールを戻して要求しますが、どれたけ走ってもバテない雷市のマークに、思うとおりのプレーができません。
その優秀さを認めながらも、パスを受けたらまず凪を捜す癖があると、雷市は凪へのパスコースを制限することで、玲王を封じ込めます。
「つーかお前なんかもう怖くねェぞ天才野郎!! 南無三!! 玲王無しじゃ何もできねぇ指示待ち人間が!!」
そう叫ぶ五十嵐が、凪を徹底的にマーク。
「お前もだぜ玲王……! お前はあの天才くんがいなきゃ、ただの優秀な器用貧乏くんだ!」
呻く玲王を、雷市が背後からそう嘲笑ってキレさせることに成功し、ファウルを誘ってイエローカードを奪いました。
雷市はすぐさま千切にパスを出して、試合を再開させます。
自分のマークにつく斬鉄の武器を、爆発的なまでの加速力だと理解した千切は、反応勝負では勝てないことを悟り、自分の武器を最大限に発揮できる間合いを、創り出すことを思いつきました。
誰もいない場所へのパスに、やけになったかと問う斬鉄に、千切が自分へのパスだと答え、俺の方が速いと言っているという宣言に、知ってるよと呟きます。
「”初速”はな」
それをモニターで眺め、コーヒーを啜るエゴが、自分よりも強大な敵と対峙した時に、弱者が己の能力を集約し、新たな方程式を発明することが覚醒だと呟きました。
初速では勝てないと認めた千切でしたが、ロングパスを出して長距離勝負に持ち込むことで、自らの武器である、トップスピードを活かせる状況を生み出します。
「鈍足はひっこんでろ」
斬鉄と、慌てて飛び出してきたDFを置き去りに、放たれたシュートがゴールに突き刺さりました。
エゴの呟きが、モニタールームに響きます。
「世界一のストライカーになるのは――この青い熱狂を支配する人間だ」
ブルーロック|31話 覚醒 のネタバレ感想/考察/期待
覚醒ってなんだかわかるかとエゴに問われたアンリが、いきなりスーパーパワーに目覚めたり、凡人が超人になったりする、スーパーサイヤ人的なアレのことかと答え、わたしはおいおいと思います。
他社の作品のネタ使って、集〇社に怒られても知りませんよ?
全然違うしそれは馬鹿の発想だと言われ、馬鹿巨乳めと罵られて、胸は関係ないだろうと、不満そうなアンリの姿に、わたしは久し振りに癒されました。
それとチームの司令塔である玲王を、見事に封じ込める雷市は、本人の希望とは裏腹に、DF向きの才能を持っているのではないかと思います。
いくら走ってもバテないスタミナと、しつこく付きまとって離れない、ストーカー気質な性格が非常に噛み合っており、
「おいおいどーした!? 被害届けでも出すか!?」
と玲王を煽る姿には、思わず吹き出してしまいました。
さらなる煽りでファウルを誘い、イエローカードをもぎ取れるとか、恐るべき才能だと思います。
自分の土俵での勝負に持ち込んだ千切がゴールを決め、ついに3対3の同点。
振り出しに戻った勝負を制するのはどちらなのか、気になる32話も楽しみに待ちたいと思います。
ブルーロック|30話 極限の熱狂のネタバレあらすじ
前半が終了したチームZのロッカールームでは、あと1点差まで追いついたことに、チームメイトたちが大盛り上がりします。
あんなシュートがあるのなら先に言えと、五十嵐に言われた國神は、できるとは思っていなかったが、フカさないようにミートに集中したら、できて自分でも驚いたと答えました。
自分の新しいゴールの感覚が、掴めたかもしれないと言う彼の言葉に、本当に限界を突破したのだと理解した潔は、自分に”できるコト”の先にしか、エゴの進化はあり得ないのかもしれないと思います。
ならば自分に”できるコト”はなんで、どうして自分はゴールを奪えたのかと自問する彼は、後半も作戦を変えないというチームメイトたちと、勝つのは自分たちだと気合いを入れ直しました。
同じ言葉をチームVのロッカールームで、玲王が宣言します。
チームZはカウンター狙いの作戦なので、後半はそれに合わせて作戦を変えると指示する彼は、自分を馬鹿呼ばわりしたと千切に憤る斬鉄に発破をかけ、凪に自分達が負けるなどあり得ないと言いました。
後半開始と同時に、潔から國神に渡ったパスを、自分が警戒されていることに気づいた彼は、右側にいた蜂楽へと回します。
そうだろうと頷いた彼が、間を置かずに我牙丸へとさらにパスを出しますが、自分に来るとは思わなかった彼は、進み過ぎた自分の背後に落ちそうなボールを、サソリの尾のように踵でシュートしました。
予想外なコースに反応できないゴールキーパーに、これは決まるかと思われましたが、ふわりと山なりの遅いシュートだったせいで、足の速い斬鉄がゴール前まで駆け戻り、ヘディングで弾きます。
こぼれ球を拾ったのは潔でしたが、シュートを狙おうとした時の一瞬の躊躇が原因で、コースを塞がれてしまい、敵に背後からボールを奪われてしまいました。
雷市の罵声に謝罪し、ゴール前から戻りながら、なにが悪かったのかと悩む彼に、
「全然ダメじゃん。あんなにイキがってたのに。なんで撃たなかったの……? キミ無駄が多いよ」
と凪が声をかけてきます。
さらに自分がキミたちぐらいの才能なら、サッカーなど辞めていると思うと言い、
「ねぇ教えてよ。何がそこまで、キミを突き動かすの?」
と珍しく真剣な表情で問う凪に、エゴと歯を剥き出しにした潔は、
「うるせぇよ天才。今いいトコなんだよ」
と答えて彼を置き去りにしました。
そのようすをエゴとアンリがモニター越しに見守ります。
生死をかけるような極限状態、その熱狂の中でしかエゴは育たないと言うエゴは、死線を越えるために、ストライカーは進化を余儀なくされるのだと語り、俺が観たかったのはコレだと呟きました。
「さぁ魅せろ。才能の原石共よ。”覚醒”の時間だ」
その呟きと時を同じくして、凪に言われた言葉を思い出していた潔は、進化するためのヒントに気づきます。
(”無駄”……?)
ブルーロック|30話のネタバレ感想&31話考察・期待
こぼれ球を拾った潔が、色々と考えている間にシュートコースを塞がれ、後ろから来た敵にボールを奪われた時には、わたしもボールを持ったまま考え込むなよと、思わずツッコミを入れてしまいます。
なにが悪かったのかと自問自答する潔に、凪があんなにイキがっていたくせに、全然ダメではないかと、ここぞとばかりに煽ってきて、潔だけでなくわたしもイラっとしました。
自分がキミたちぐらいの才能なら、サッカーなんか辞めていると思うと言う凪の発言は、人によってはサッカーなど辞めてしまえ無能、と言っているように聞こえるのではないかと、わたしは思います。
うるさいと答えただけで我慢した潔の、自制心の強さは称賛に値するのではないかと、わたしは褒めてあげたくなりました。
イラっとはきたものの、凪の言葉から進化のヒントを得られたのであれば、我慢した甲斐はあったのではないでしょうか?
潔は無事に覚醒できるのか、気になる31話も楽しみで仕方ありません。
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